糖質の核磁気共鳴分光法
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磁石サイズの増加に加えて、いくつかの要素によってNMR機器の感度は決定される。Shigemiチューブが少ないサンプル量には理想的であり、様々な重水素化NMR溶媒に適したものが利用可能である。NMRシステムの高周波数 (rf) 受信用コイルや前置増幅器(プリアンプ)を極低温で冷却し熱ノイズを低減することによって感度を上昇させる、コールドプローブも使用される。
糖質の化学シフト
糖残基中の核の一般的な化学シフトの範囲は、
である。
単純な単糖の場合は、十分に高磁場(大抵 500 MHz以上)のNMRを使用すると全てのプロトンのシグナルが分離する。
アノマー中心
通常、アノメリックプロトンの化学シフトは、その他の環上のプロトンよりもNMRスペクトルにおいて低磁場側(ppm大)の4〜6 ppmに現われる。この特徴的な化学シフトのため、アノメリックプロトンのシグナルは一般的にスペクトル解析の鍵となる。
α-ピラノシドのエクアトリアル位のアノメリックプロトンはβ-ピラノシドのアキシャル位のアノメリックプロトンの低磁場側に観測される。この差は環内の酸素原子による反遮蔽効果と関連しており、エクアトリアル位のアノメリックプロトンは酸素原子により近い位置にある。加えて、循環σ電子の異方性効果によってエクアトリアル位周辺に反遮蔽領域が形成される。
通常、アノメリック炭素は、アセタール炭素において一般的な90〜110 ppmに現われる。この化学シフトによりC-1位の立体化学を決定するのは信頼できる方法ではないが、大抵β-アノマーのC-1炭素はα-アノマーのものよりも低磁場側に現われる。
非アノマー中心
通常、非アノメリックプロトンは3〜4 ppmに見られる。スペクトルの重複が見られることもあるが、今日の高磁場機器を使用すれば単糖類の個々の共鳴を分離することが可能である。
通常、非アノメリック炭素は60〜85 ppmに見られる。予想される通り、二級炭素は一級炭素よりもより低磁場側で観測される。