肉体の門 (テレビドラマ)
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- 昭和21年、GIに母を殺され、体を売ることになったパンパンのせん。有楽町のガード下で男を誘うが、せんは他のパンパンのようにスカートを履かず、いつもすらりとした長身に似合うズボン姿だった。それは逆に男の興味をそそるものだった。せんは仲間のパンパンと一緒にGIから身を隠すように廃墟で暮らしていた。『いつか金が貯まったらここでダンスホールを開く』、それがせんたちの願いだった。「アメリカ占領軍の兵士・GIとは決して寝ない」「金をもらわずに男と寝ない」これが彼女たちの掟。パンパン狩りや闇社会の男たちとも果敢に戦う仲間の結束は固い。戦後間もない日本を春を売ることで、より女性らしく、しかし男以上にたくましく生きた娼婦たちの生き方を描く。
- 観月ありさは2007年の『吉原炎上』に続き、2回目のテレビ朝日系列年末スペシャルドラマの主演作となる。監督の猪原達三は『吉原炎上』の監督であった。本作も『吉原炎上』と同じく、映画版『肉体の門』の目玉であった豪華女優によるヌードシーンの競演はない。
- 本作は同名の原作小説のテーマである「肉体の開放」ではなく「母性」をテーマに製作された。物語も、せんがかつて新太郎に処女をささげたエピソードや新太郎が不発弾の信管を抜き死亡し、ビルが炎上するエピソードなどが描かれておらず、せんがGIに乱暴されたエピソードも元は加世のエピソードであるなど、1988年の映画版と比較するとかなり変更されている。
- 1948年、1964年(同名作品と『女体』の2作)、1977年、1988年と計5回映画化されているが、テレビドラマ化は本作が初である。
あらすじ
昭和21年夏、誰もが生きるのに必死だった時代、生きるために自らの春を売りパンパンと呼ばれた女たちがいた。浅田せんたち6名は家族のように仲が良いパンパングループ。「決してGIと寝ないこと」「金をもらわず男と寝ない」を約束に有楽町の廃墟ビルで共同生活をしていた。女たちは体を売った金を貯めて、ここにダンスホールを開くことが夢であった。せんをかばって傷ついた特攻あがりの新太郎をせんたちは匿う。新太郎の出現によりグループの中に波紋が起きる。その頃、町子と名乗るおとなしそうな未亡人が生活苦のためせんたちの仲間に入るが、町子が男と逢引している姿を美乃と千恵が目撃。結束が深かったせんたちのグループはばらばらになってしまう。せんは仲間に秘密でGIが出入りする場に行き、母を殺したGIを探そうとする。ところが縄張りを荒らされたと洋パングループのリーダーである加代とせんは決闘になるが、加代は決闘で怯まなかったせんが探すGI探しを手伝う。しかし、せんは裏社会を仕切る馬淵の元へ乗り込まねばならず…。