藤子作品に数多く登場する名脇役『小池さん』を主人公とした作品。ただし外見は同キャラクターとは異なる。名前の「伸一」は小池さんのモデルで、主人公と同じアニメーターでもある鈴木伸一に由来する。正体の見えない恐怖が迫りくる様を描いた短編で、同様のモチーフは後年の『不意打ち』(『暗闇から石』)や『黒ベエ』の一編『梶一郎の災難』などにも見られる。
なお現行の版には結末に修正が加えられており、初出時の最後のコマは『万葉集』の防人の歌の一首「けふよりは かえりみなくて おおきみの しこのみたてと いでたつわれは」が書かれていた。