輔
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同定
語義
輔(「かばち」 または 「かまち」)とは、積荷の落下を防ぐために車の両側につける板のことで、現在でもトラックなどに見ることができる。中国において、北斗は別名を帝車ともいい、天子の乗る車にも見られていた。転じて、補い助けることを意味し、天子に仕えて行政を補佐する宰相をも指した。
俗信
- 中国の天文(星占い)では、輔星が通常より明るく見えるときは、宰相に謀反が疑われた。アルコルにしろ81番星にしろ変光星ではないので、そのようなことは物理的に有り得ないが、輔星がアルコルだとしたら、空の状態によって、すぐ近くにある明るいミザールとの見え方に違いが見られることも考えられる。
- 日本ではアルコルを 「じゅみょうぼし」(寿命星)、「しじゅうぐれ」(四十暮)などと呼び、この星が見えなくなると死期が近いと考えていた地方がある。これは、老化による視力の衰えを示したものである。
- 唐代に成立した 『酉陽雑俎』 には輔星を見なかった者は長生きできぬと、日本の俗信と違いが見られる。
- 漫画 『北斗の拳』 に登場する 「死兆星」 は、この和名の寿命星がモデルである。ただし死兆星の場合は、見えるようになると死期が近いと実際とは逆の設定になっている。
文献
- 大崎正次 「輔星とアルコル―野尻抱影先生の一周忌をむかえて」(『五島プラネタリウム学芸報』第7集 (1979) 所載、『中国の星座の歴史』 (1987) に再録)