進士五十八

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進士五十八(しんじ いそや、造園家)

進士五十八(しんじ いそや Isoya Shinji、1944 - )は、東京農業大学名誉教授・元学長、福井県立大学名誉教授・前学長、福井県政策参与、造園家。昭和19年(1944)4月8日、父高二郎、母ときをの四男として京都市で生まれ、福井県吉川村に疎開。その後は東京・ 深川、結婚で神奈川県大和市南林間、昭和44年(1969)東京農業大学卒業、同大学助手。昭和47年(1972) 寺澤美保子と結婚、二女をさずかる。昭和50 年(1975)講師、昭和57年(1982)助教授、昭和61年(1986)農学博士。昭和62年(1987)教授、平成7年(1995)農学部長として学部再編後は地域環境科学部長、厚木キャンパス建設等担当、平成11年-17年(1999-2005)まで第10代東京農業大学長。平成 22年(2010)東京農業大学名誉教授。平成25年(2013)福井県里山里海湖研究所長。平成28年-令和4年(2016-2022)まで第5代福井県立大学長。 令和4年(2022)名誉教授、福井県政策参与。

進士五十八(しんじ いそや、1944 -)は、東京農業大学農学部造園学科卒業、農学博士で「農」を基調とする環境学・造園学研究者で、大学人。

研究の特色は、「日本庭園の特質」の体系化を完成。禅の庭否定論、河原者造型論、自然学習性など独自の庭園史観から、実測図データの数的分析、空間、景観構成手法へ造園計画原論に及ぶ。環境学への発展形として建築学会報告「安定景観論・安定空間論・安定環境論」、さらに造園原論としての「多様性からのランドスケープ論」に到る。グリーンミニマム、自然の保護と開発の調和手法など社会的課題への対応をめざした研究が特色。

日本造園学会長、日本都市計画学会長など10学会長ほか政府の日本学術会議会員(初代環境学委員長)、自然再生専門家会議委員長、環境省・建設省・農水省・文科省等各種審議会委員、東京都景観審議会はじめ各自治体の環境・景観・観光・まちづくり系の審議会長を歴任。

全国各地の市区町の環境基本計画、緑の基本計画、都市マスタープラン、景観基本計画はじめ、東京都文化財庭園保存復元活用計画専門委員長や・上野・大宮・日比谷公園のグランドデザイン委員長などを通じ「地域性・歴史文化性」尊重のランドスケープ・デザイン具現化と「美(うま)し国づくり・日本」を目指した造園家である。

美し国づくり、緑のまちづくりのため土木家・建築家・アーティストなどの専門家同士や行政との協働と、市民NPO企業の参加参画を推進した。そのために毎日、朝日、読売、日経、東京新聞等に執筆し、「視点・論点」や「クローズアップ現代」等NHKテレビ・ラジオ深夜便ほか民放TV啓発番組にも多数出演。著書も多い。千葉大、東京芸大、早稲田、女子美等他大学や国土交通大学校講師、園芸福祉士や自然再生士、日本庭園士等の研修にも数多く出講。

造園家の社会的使命のひとつとして大学のマネージメントにも尽力、東京農業大学の総合研究所長、農学部長、第10代学長として「環境学生」を輩出し、国公私大学中、受験生伸び率日本一に。第二のふるさと福井の県立大学第5代学長として2学科増設、1学部(わが国初の恐竜学部)、1研究科(健康生活科学)新設など大学改革を実現。

国外の大学・学会から客員(客座)教授、名誉博士等称号、ペルーのラ・モリーナ大学(2002)、ウクライナ国立科学アカデミーGolden Fortune(2003)表彰など。日本農学賞・読売農学賞(2006)、日本造園学会賞(1989)、同上原敬二賞(2016)、日本生活学会今和次郎賞(2012)はじめ、紫綬褒章(2007)、内閣みどりの学術賞(2015)、瑞宝中綬章(2025)など、受賞多数・顕彰されている。

略職歴など

1994年(昭和19年)4月8日 父高二郎、母ときをの四男として京都市で生まれ、福井県吉川村に疎開、その後は東京深川、結婚で神奈川県大和市、1969年東京農業大学卒業、同大学助手。1972年寺澤美保子と結婚。1975年講師、1982年助教授、1986年農学博士、1987年教授、1995年農学部長として学部再編後は地域環境科学部長、厚木キャンパス建設等担当、1999年から2005年まで第10代東京農業大学長。2010年東京農業大学名誉教授。2013年福井県里山里海湖研究所長。2016年から2022年まで第5代福井県立大学長、2022年名誉教授、福井県政策参与。

学協会活動歴

  • 1999年(平成11年)日本造園学会長。
  • 2000年(平成12年) GCHERA世界農学高等教育連合の日本代表と世界の副会長。2003GCERAウクライナ大会の基調講演:「21世紀は「農」の時代」。
  • 2001年(平成13年) 日本農学アカデミー理事(20年間)。日本園芸福祉普及協会理事長(会長20余年間)。美しい東京をつくる都民の会会長(14年間)
  • 2002年(平成14年) ISSAAS東南アジア国際農学会長。
  • 2003年(平成15年) 日本都市計画学会長。
  • 2005年(平成17年) 日本学術会議会員・初代環境学委員会委員長。美し国づくり協会理事長。
  • 2006年(平成18年) 日本野外教育学会長。社叢学会副理事長・関東支部長。自治体学会代表運営委員。
  • 2007年(平成19年) 日本生活学会長。
  • 2010年(平成22年) 中国風景園林学会『中国園林』国際編集委員。IFLA国際造園家会議第47回世界大会基調講演:「多様性からのランドスケープ論」(中国、蘇州市)。
  • 2011年(平成23年)「農」あるくらし研究会長。

国県市区町行政委員歴

総理府観光政策審議会専門委員/東京都景観審副会長・計画部会長/都文化財庭園保存復原管理等専門委員長/環境省ほか自然再生専門家会議委員長/国交省社会資本整備審委員/神奈川県文化懇談会委員(文化行政)/建設省都市計画中央審・河川審・道路審専門委員/国土審特別委員/新宿区景観まちづくり審会長/豊島区アメニティ形成審会長/三鷹市まちづくり委員長/江戸川区景観審会長/世田谷区都市美委員・同環境審会長/世田谷区教育委員/福井県足羽川河川環境整備委員長/長野県景観審会長/横浜市環境創造審会長/大日本農会副会長/朝日新聞社森林文化賞委員/毎日新聞社持続可能社会創造委員会委員/国交、文科ほか読売新聞社日本水大賞委員ほか

計画設計委員長歴

東京都景観マスタープラン、同文化の杜・上野公園グランドデザイン、日比谷公園グランドデザイン、同文化財庭園保存復元活用計画。中野区哲学堂公園保存管理計画、世田谷区緑の基本計画、世田谷区二子玉川公園内帰真園設計、新宿区、豊島区、江戸川区等景観基本計画。埼玉県大宮公園グランドデザイン、横浜市水と緑の基本計画、川崎市アメニティタウン計画、名古屋市、浜松市、三島市、日野市、三鷹市、亀岡市、永平寺町大本山永平寺門前整備修景監修など各地の環境基本計画、水と緑の基本計画、景観基本計画策定委員長ほか。

主な著書(共編著は明記)

  • 『緑からの発想―郷土設計論』思考社、1983年
  • 『日本庭園の特質―様式・空間・景観』 東京農大出版会 1987年
  • 『緑のまちづくり学』 学芸出版社 1987年
  • 『アメニティ・デザインーほんとうの環境づくり』 学芸出版社 1992年
  • 『自然環境復元の技術』 朝倉書店 1992年(杉山と共著)
  • 『ルーラル・ランドスケープ デザインの手法―農に学ぶ都市環境づくり』学芸出版社、1994年。(中国語翻訳書『郷土景観の設計手法』2008年刊)(進士研OBOG共著)
  • 『ランドスケープを創る人たち』プロセス・アーキテクチュア、1998年
  • 『風景デザイン-感性とボランティアのまちづくり』 学芸出版社、1999年 (森原・浦口と共著)
  • 『新作庭紀―国土と風景づくりの思想と方法』 マルモ出版、1999年(中村良夫・内井昭蔵・鈴木博之・オギュスタン・ベルクと共著)
  • 『風景考-市民のための風景読本』 マルモ出版、2002年(畦倉実と共著、朝日新聞全50回「私の景観論」連載)
  • 『庭園の島―ガーデンアイランド・下蒲刈』 マルモ出版、2003年
  • 『「農」の時代―スローなまちづくり』 学芸出版社、2003年
  • 『日本の庭園―造景の技とこころ』 中公新書、2005年
  • 『ボランティア時代の緑のまちづくり―環境共生都市の実際』東京農大出版会、2008年(中国語翻訳書『緑色城市・環境共生城市建設』中国建築工業出版、 2013年刊)
  • 『田園自然再生』農村漁村文化協会、2009年(高塚敏らと共著)
  • 『わが国農業農村の再起』 農林統計協会、2009年(原らと共著)
  • 『グリーン・エコライフ―「農」 とつながる緑地生活』小学館、2010年
  • 『日比谷公園―100年の矜持に学ぶ』 鹿島出版会、2011年
  • 『地球社会の環境ビジョンーこれからの環境学』日本学術協力財団・日学新書、2013年(毛利衛と共編)
  • 『進士五十八と22人のランドスケープ・アーキテクト』 マルモ出版、2016年
  • 『進士五十八の風景美学』 マルモ出版、2019年
  • 『進士五十八の日本庭園 日英2カ国語版 』 市ヶ谷出版社、2024年
  • 『進士五十八の造園・ランドスケープ人生』東京農大出版会、2025年

受賞歴

参考文献

関連文献(英語) English Articles and Published Work

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