現存する詩は241首と六朝時代の詩人としては比較的多く残っている。楽府詩を得意とし、それによって寒門出身ゆえの人生の不遇や艱難を詠う内容が多い。典故にもとづいた旧来の表現に拘泥せず、好んで新奇な語を用い、風景や自らの感慨を力強くダイナミックな調子で詠う作風が特徴である。そうした作風は、同時代において通俗的で典雅さに欠けると批判されることもあったが、後世の唐代の詩人に大きな影響を与えた。唐の詩人杜甫は、李白の詩才を「清新なるは庾開府(庾信)、俊逸なるは鮑参軍」(「春日 李白を憶ふ」)と鮑照になぞらえて称えている。
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