シャチー
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概要
ヒンドゥー教では
インドラーニーという名前において、バラモンの間でインドラが最も崇拝されていたリグ・ヴェーダに登場。これが彼女が言及される最古の文献である。後の時代に一般的になったシャチーという名前については、インドラの別の名前「Śacīpati」(「力の主」という意味だが、発音に基づいて「シャチーの夫」とも解釈できる)の誤解釈である可能性が高い[3]。 アスラ神族ダーナヴァ族プローマンの娘であり[4]、インドラに凌辱される[5]もののインドラを愛してしまう。プローマンはインドラとの戦いで敗れ戦死し、アスラ神族は追放される。しかし『タイッティリーヤ・ブラーフマナ』(Taittirīya-Brāhmaṇa)によれば、シャチーはその美貌によって他の競争者を退け、インドラに選ばれて結婚したとされている。『リグ・ヴェーダ』においてはシャチーは自分がインドラを征服したと述べている。一方で同じ賛歌において彼女は、神々に恋敵を排除するよう請う[6]。
『マハーバーラタ』では、インドラ王不在の際に代理の王として就いたナフシャから邪心を抱かれるが貞淑を貫いたという[1]。 『タントラ』によると、黄金の体でその手には雷またはインドラ同様ヴァジュラを持つとされる。
仏教では
舎脂は毗摩質多羅阿修羅王の娘であった[7]。阿修羅王は帝釈天に舎脂を嫁がせたいと思っていた。が、帝釈天は待ちきれずとうとう舎脂を力ずくで奪い、凌辱した。それを怒った阿修羅王が帝釈天に戦いを挑むことになった。凌辱された後の舎脂は戦の最中であっても逆に帝釈天を愛してしまったことに阿修羅はさらに怒り[注 2]、争いは天界全部をも巻き込んでしまった。阿修羅は復讐に燃える悪鬼となってしまった。力の神である帝釈天に勝てる筈もなく敗れた阿修羅族はこれをきっかけに天界である忉利天と善見城から追放されてしまう(詳細は「阿修羅」の項を参照)。