東直己
日本の小説家 (1956-)
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来歴・人物
札幌市立東白石中学校[1]、北海道札幌東高等学校卒業、小樽商科大学中退、北海道大学文学部哲学科中退。
大学中退後、土木作業員、ポスター貼り、カラオケ外勤、タウン雑誌編集者など様々な職を転々とする。北海道の文芸誌「北方文芸」に小説を寄せるようになり、1987年に「北方文芸」230号に発表した『逢いに来た男』が「文學界」同人雑誌評にて近藤信行に取り上げられる。1992年、『探偵はバーにいる』で作家デビューした。以後、「俺」を探偵役にしたススキノ探偵シリーズ、探偵畝原シリーズ、榊原シリーズなどの作品を発表し、気鋭のミステリー作家として注目を浴びる。小説、エッセイの他、自ら取材のために刑務所に服役して著した異色のルポタージュ『札幌刑務所4泊5日体験記』などがある。札幌市在住であり、同市および北海道を舞台にした作品が多く、北海道のローカル情報番組「のりゆきのトークDE北海道」(uhb)では長年にわたってコメンテーターとしても活躍していた。ススキノ探偵シリーズは、『探偵はBARにいる』として映画化された。
2001年、『残光』で第54回日本推理作家協会賞を受賞した。
作品
小説シリーズ
ススキノ探偵シリーズ
- 探偵はバーにいる(1992年5月 早川書房 / 1995年8月 ハヤカワ文庫JA)
- バーにかかってきた電話(1993年1月 早川書房 ISBN 4-15-203549-8 / 1996年1月 ハヤカワ文庫JA ISBN 4-15-030538-2)
- 消えた少年(1994年10月 早川書房 ISBN 4-15-207881-2 / 1998年6月 ハヤカワ文庫JA ISBN 4-15-030601-X)
- 向う端にすわった男(1996年9月 ハヤカワ文庫JA ISBN 4-15-030564-1)※短編集
- 収録作品 :「向う端にすわった男」「調子のいい奴」「秋の終わり」「自慢の息子」「消える男」
- 探偵はひとりぼっち(1998年4月 早川書房 ISBN 4-15-208154-6 / 2001年11月 ハヤカワ文庫JA ISBN 4-15-030681-8)
- 探偵は吹雪の果てに(2001年12月 早川書房 ISBN 4-15-208390-5 / 2004年2月 ハヤカワ文庫JA ISBN 4-15-030749-0)
- 駆けてきた少女[2](2004年4月 早川書房 ISBN 4-15-208555-X / 2006年10月 ハヤカワ文庫JA ISBN 4-15-030865-9)
- ライト・グッドバイ(2005年12月 早川書房 ISBN 4-15-208690-4 / 2007年10月 ハヤカワ文庫JA ISBN 978-4-15-030905-3)
- 探偵、暁に走る(2007年11月 早川書房 ISBN 978-4-15-208871-0 / 2010年1月 ハヤカワ文庫JA ISBN 978-4-15-030981-7)
- 旧友は春に帰る(2009年11月 早川書房 ISBN 978-4-15-209044-7 / 2011年8月 ハヤカワ文庫JA ISBN 978-4-15-031042-4)
- 半端者 -はんぱもん-[3](2011年3月 ハヤカワ文庫JA ISBN 978-4-15-031025-7)
- 猫は忘れない(2011年9月 早川書房 ISBN 978-4-15-209239-7 / 2012年11月 ハヤカワ文庫JA ISBN 978-4-15-031087-5)
榊原健三シリーズ
- フリージア(1995年8月 廣済堂出版 ISBN 4-331-05660-0 / 2000年9月 ハルキ文庫 ISBN 4-89456-751-2)
- 残光(2000年9月 [4]角川春樹事務所 ISBN 4-89456-900-0 / 2003年8月 ハルキ文庫 ISBN 4-7584-3061-6)
- 疾走[5](2008年3月 角川春樹事務所 ISBN 978-4-7584-1107-3 / 2011年7月 ハルキ文庫〈上 ISBN 978-4-7584-3573-4 ・ 下 ISBN 978-4-7584-3574-1〉)
探偵・畝原シリーズ
- 渇き(1996年12月 勁文社 ISBN 4-7669-2591-2 / 1999年10月 ケイブンシャノベルス ISBN 4-7669-3231-5)
- 【改題】待っていた女・ 渇き(1999年12月 ハルキ文庫 ISBN 4-89456-607-9) ※「待っていた女」追加
- 流れる砂(1999年11月 角川春樹事務所 ISBN 4-89456-164-6 / 2002年11月 ハルキ文庫 ISBN 4-7584-3013-6)
- 悲鳴(2001年1月 角川春樹事務所 ISBN 4-89456-919-1 / 2004年5月 ハルキ文庫 ISBN 4-7584-3101-9)
- 熾火(2004年6月 角川春樹事務所 ISBN 4-7584-1030-5 / 2006年5月 ハルキ文庫 ISBN 4-7584-3229-5)
- 墜落(2006年5月 角川春樹事務所 ISBN 4-7584-1066-6 / 2009年4月 ハルキ文庫 ISBN 978-4-7584-3406-5)
- 挑発者(2007年5月 角川春樹事務所ISBN 978-4-7584-1084-7 / 2010年5月 ハルキ文庫〈上 ISBN 978-4-7584-3471-3 ・ 下 ISBN 978-4-7584-3477-5〉)
- 眩暈(2009年2月 角川春樹事務所 ISBN 978-4-7584-1129-5 / 2012年2月 ハルキ文庫 ISBN 978-4-7584-3632-8)
- 鈴蘭(2010年5月 角川春樹事務所 ISBN 978-4-7584-1153-0 / 2013年8月 ハルキ文庫 ISBN 978-4-7584-3763-9)
探偵・法間シリーズ
- 逆襲(2001年6月 光文社文庫 ISBN 4-334-73160-0) ※短編集 表題作のみ法間登場
- 収録作品 :「春休み」「気楽な女」「人ごろし殺人事件」「本物」「渋多喜村UFO騒動」「守護神」「安売り王を狙え」「逆襲」
- 古傷(2004年11月 光文社文庫 ISBN 4-334-73776-5)
- 探偵法間 ごますり事件簿(2012年7月 光文社 ISBN 978-4-334-92834-6)※短編集
- 【改題】探偵ホウカン事件日誌(2014年12月 光文社文庫 ISBN 978-4-334-76841-6)
- 収録作品 :「ほちわ」「マラソンの夜」「美しい目」「二十個のケーキ」「捨てられなかった」「時カクテル」「アロハ」
ハーフボイルドシリーズ
- ススキノ・ハーフボイルド(2003年7月 双葉社 ISBN 4-575-23475-3 / 2006年1月 双葉文庫 ISBN 4-575-51055-6 / 2011年11月 双葉文庫〈新装版〉 ISBN 978-4-575-51470-4)
- 後ろ傷(2006年10月 双葉社 ISBN 4-575-23565-2)
- 【改題】ボーイズ、ビィ・アンビシャス (2011年12月 双葉文庫 ISBN 978-4-575-51474-2)
南支署シリーズ
- 誉れあれ 札幌方面中央警察署 南支署(2009年8月 双葉社 ISBN 978-4-575-23671-2 / 2012年7月 双葉文庫 ISBN 978-4-575-51511-4)
- 誇りあれ 札幌方面中央警察署 南支署(2011年5月 双葉社 ISBN 978-4-575-23727-6 / 2015年8月 双葉文庫 ISBN 978-4-575-51806-1)
その他の小説
- 沈黙の橋(サイレント・ブリッジ)(1994年4月 幻冬舎 ISBN 4-87728-008-1 / 2000年2月 ハルキ文庫 ISBN 4-89456-641-9)
- ソープ探偵くるみ事件簿(1997年5月 廣済堂文庫 ISBN 4-331-60581-7)
- 【改題】探偵くるみ嬢の事件簿(2002年6月 光文社文庫 ISBN 4-334-73336-0)
- 死ねばいなくなる(2001年12月 角川春樹事務所 ISBN 4-89456-926-4)※短編集
- 【改題】逢いに来た男(2013年5月 ハルキ文庫 ISBN 978-4-7584-3732-5)
- 収録作品 :「困ってる女」「梅雨時雨」「死ねばいなくなる」「路傍の石」「ビデオ・ギャル」「逢いにきた男」
- ライダー定食(2004年9月 柏艪舎 ISBN 4-434-04698-5 / 2008年2月 光文社文庫 ISBN 978-4-334-74377-2)※短編集
- 収録作品 :「ライダー定食」「納豆箸牧山鉄斎 」「ペレニウム・ハペリタリア」「炭素の記憶」「一九九三年八月十六日」「間柴慎悟伝」
- 立ちすくむとき(2004年9月 ハルキ文庫 ISBN 4-7584-3127-2)※24篇からなるショートショート集
- 義八郎商店街(2005年2月 双葉社 ISBN 4-575-23515-6 / 2008年12月 双葉文庫 ISBN 978-4-575-51247-2)
- スタンレーの犬(2005年8月 角川春樹事務所 ISBN 4-7584-1053-4)
- 【改題】名もなき旅(2008年5月 ハルキ文庫 ISBN 978-4-7584-3334-1)
- 英雄先生(2005年12月 角川書店 ISBN 4-04-873650-7 / 2010年2月 ハルキ文庫 ISBN 978-4-7584-3456-0)
- 抹殺(2007年5月 光文社 ISBN 978-4-334-92551-2 / 2010年5月 光文社文庫 ISBN 978-4-7584-3477-5)
- 立ち向かう者たち(2009年6月 光文社 ISBN 978-4-334-92664-9 / 2011年12月 光文社文庫 ISBN 978-4-334-76336-7)※短編集
- 収録作品 :「立ち向かう者」「作り話」「悪酔い男」「重り」「疑惑」「責任」「ケンシの人」
- 坂口安吾盗難事件&坂口安吾作品集(2011年2月 柏艪舎 ISBN 978-4-434-14122-5)
- 収録作品 :「投手殺人事件」「心霊殺人事件」「正午の殺人事件」「南京虫殺人事件」「能面の秘密」「アンゴウ」以上 坂口安吾 / 「坂口安吾盗難事件」東直己
アンソロジー
「」内が東直己の作品
- 男たちの長い旅(2004年1月 トクマノベルス ISBN 4-19-850621-3 / 2006年1月 徳間文庫 ISBN 4-19-892370-1)「Bar Osamu」
- 事件を追いかけろ(2004年12月 カッパノベルス ISBN 4-334-07599-1)「立ち向かう者」
- utage・宴 北の作家書き下ろしアンソロジーvol.1(2008年9月 柏艪舎 ISBN 978-4-434-12272-9)「京都の宿」
- 私の風景(2009年4月 柏艪舎 ISBN 978-4-434-13088-5)「都会の夜」
- utage・宴 北の作家書き下ろしアンソロジーvol.2(2010年10月 柏艪舎 ISBN 978-4-434-14121-8)「満月と街と白い猫の店」
- 誇り(2010年11月 双葉社 ISBN 978-4-575-23712-2)「猫バスの先生」
- 宝石ザミステリー 2(2012年12月 光文社 ISBN 978-4-334-92863-6)「拉致」 ※抹殺 2
- サイドストーリーズ(2015年3月 角川文庫 ISBN 978-4-04-102611-3)「街で立ち止まるとき[6]」
エッセイ・その他
- 札幌刑務所4泊5日体験記(1994年9月 扶桑社ミステリー文庫 ISBN 4-594-01527-1 / 2004年6月 光文社文庫 ISBN 4-334-73694-7)
- 自衛隊 おとなの幼稚園(1996年3月 三一書房 ISBN 4-380-96232-6)
- すすきのバトルロイヤル(2000年3月 北海道新聞社 ISBN 4-89453-073-2)
- ススキノハードボイルドナイト(2001年4月 寿郎社 ISBN 4-9900757-3-0)
- 酔っ払いは二度ベルを鳴らす(2005年6月 光文社文庫 ISBN 4-334-73891-5)[7]
- さらば愛しき女と男よ ススキノエッセイ(2006年1月 光文社文庫 ISBN 4-334-74002-2)[7]
- 札幌 深夜プラス1(2006年10月 光文社文庫 ISBN 4-334-74139-8)[7]
- ミステリーの書き方(2010年11月 幻冬舎 ISBN 978-4-344-01915-7)
雑誌連載中、掲載作品
映像化作品
- 極道の墓場 フリージア(1998年9月12日公開、監督・渡辺武、 主演・三浦友和、 大映)[8]※「フリージア」の映画化。
- 探偵はBARにいる (2011年9月10日公開、監督・橋本一、 主演・大泉洋、東映)※ススキノ探偵シリーズ 2作目「バーにかかってきた電話」の映画化[9]。小説を読みかけたままバーで寝ている男 役としても出演。
- 探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点 (2013年5月11日公開、監督・橋本一、主演・大泉洋、東映)※ススキノ探偵シリーズ 5作目「探偵はひとりぼっち」の映画化[10]。ベッドで酒を飲む入院患者 役としても出演。
- 探偵はBARにいる3 (2017年12月1日公開、監督・吉田照幸、主演・大泉洋、東映)[11]※ススキノ探偵シリーズ 1作目「探偵はバーにいる」の映画化。モンデの客 役としても出演。
- BYE BYE LOVE 探偵はBARにいる (2026年12月25日公開、監督・白石和彌、主演・大泉洋、東映)※ススキノ探偵シリーズ 6作目「探偵は吹雪の果てに」の映画化。