茶色
色
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色名としての茶色
茶色は一般的に、木の枝幹、土、栗の実、チョコレートの色としても表現される。室町時代より茶の葉の煎じ汁が染料として使われはじめ、それにともない茶色の名が生まれる。茶染めの服は江戸時代に一般に広まることにより、この名も一般的になる。ただし、当時は「鶯茶」「青茶」など、現代とちがって緑がかった色の名前にも使われていた。『日本歴史大事典』には、「江戸では抹茶に似た色、京坂では煎茶の煮がらしの色をいう」とある。
また、褐色と呼ばれる場合もある。上記のように土の色や木の幹の色を表現するが、コーヒーの色や、日焼けした人の皮膚の色のように、「茶色」とは呼ばずに「褐色」と表現するものもある。ただし、褐色は茶色とは区別され焦茶色などを指す場合もある。また、茶色であることを強調するため茶褐色という言葉もある。褐色の「褐」は、麻や葛(くず)のような繊維でできた、ごつごつしたみすぼらしい衣服を意味する字である。この衣服の土で汚れたような色が「褐色」と呼ばれた。現在の中国語では、茶色は「棕色」(zōngsè, シュロ皮の色)と呼ぶのが普通だが、「褐色」ともいう。
| 黄茶(JIS慣用色名) | ||
|---|---|---|
| マンセル値 | 4YR 5/9 | |
| 赤茶(JIS慣用色名) | ||
|---|---|---|
| マンセル値 | 9R 3.5/8.5 | |
派生色の一種にも「褐色」が使われている。黄色がかった褐色を黄茶(きちゃ)あるいは黄褐色(おうかっしょく)、赤のかった褐色を赤茶(あかちゃ)あるいは紅褐色(こうかっしょく)という。
なお、日本古来の色に、「褐色」と書いて「かちいろ」と読む色があるが、これは紺色の一種である。詳しくは勝色を参照。
また、栗の実の色であることから、スペイン語では茶色を「Marrón」と呼ぶ。
「茶色」「褐色」「栗色」の英語訳としてbrownが充てられる。この語はゲルマン語系であり、語源は熊(bear)に由来するという。
ウェブカラーとしての茶色
光源色/物体色としての茶色(JIS)
| 茶色(JIS慣用色名) | ||
|---|---|---|
| マンセル値 | 5YR 3.5/4 | |
| ブラウン(JIS慣用色名) | ||
|---|---|---|
| マンセル値 | 5YR 3.5/4 | |
| 褐色(JIS慣用色名) | ||
|---|---|---|
| マンセル値 | 6YR 3/7 | |
| 焦茶(JIS慣用色名) | ||
|---|---|---|
| マンセル値 | 5YR 3/2 | |
色は、光の色として知覚される場合には光源色、光を反射する物体の色として知覚される場合には物体色と呼ばれ分類される。茶色は、物体色においてのみ存在する色である。日本産業規格では、「色の表示方法−光源色の色名(JIS Z 8110)」を定めているが、光源色としては茶色は存在しない。光源色では、茶色の代わりに黄色や橙色が知覚される[2]。
一方、「物体色の色名(JIS Z 8102)」では、茶色とブラウンが同色として定義されている。褐色は、茶色とは異なる色として定義されている。また、褐色とは異なる色としてこげ茶色も定義している。それぞれの色については右表を参照。
