20メートルシャトルラン

体力測定の方法 From Wikipedia, the free encyclopedia

20mシャトルラン(20メートルシャトルラン)は、全身持久力を評価する体力測定項目の一つ[1]。20mシャトルランテスト[2]、マルチステージ20メートルシャトルランテスト[3]などともいう。

概要

1982年にLeger と Lambertが考案したテストで、20メートルの間隔で引いた平行線の間を、流される音に従って往復走を繰り返す[3]。音は次第に速くなるように設定されており、総往復回数もしくは最終段階のスピードによって全身持久力を評価するとともに最大酸素摂取量を推定する[3]

20メートルシャトルランによる測定の利点として、持久走のようにペース配分の良否が結果に影響しないこと、モチベーションを維持しやすいこと、体育館など室内で実施可能なこと、一度に多数の測定が可能なこと、特別な機器を必要としないことなどが挙げられる[3]

日本では1964年(昭和39年)から文部省の体力・運動能力調査が始まり、全身持久力は踏台昇降運動、持久走、急歩などで評価していたが、妥当性やモチベーションの問題が指摘されていた[3]。そこで1999年度(平成11年度)に改定された文部科学省の新体力テスト(新スポーツテスト)の項目に「20mシャトルラン(往復持久走)」として採用されることとなった[2][3]

測定法

20m間隔で平行に引かれた2本の線の一方に立ち、テストの開始を告げる5秒間のカウントダウンの後の電子音によりスタートする。電子音がペースメーカーとなっており[2]、基本的に「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド(往路)」「ド、シ、ラ、ソ、ファ、ミ、レ、ド(復路)」の音階に沿って流れる。往路と復路でそれぞれ電子音が次に鳴り始めるまでに20m先の線に達し、足が線を越えるか、触れたら、その場で向きを変える。この動作を繰り返す。

スタート時の速度は8.5km/hで、1分ごとに0.5km/hずつ平均速度が増加するように電子音が鳴る[2]。ランは慌てることなく一定のペースで行う[2]。2回続けて電子音から遅れてしまったとき(線に到達できなかったとき)にテストを終了する[2]。なお、電子音からの遅れが1回の場合、次の電子音に間に合い、遅れを解消できれば、テストを継続することができる[2]

評価法

往復回数による評価と推定最大酸素摂取量による評価が可能である[2]

往復回数による評価

テスト終了時(電子音についていけなくなった直前)の折り返しの総回数を記録とする[2]。ただし、2回続けてどちらかの足で線に触れることができなかったときは、最後に触れることができた折り返しの総回数を記録とする[2]。レベル1から21まであり、反復の上限回数は247回である[4]

さらに見る レベル(Lv.), 折り返し回数(回) ...
レベル(Lv.)折り返し回数(回)速度(km/h)折り返し時間(秒)実施時間距離(m)
レベル内累積レベル内(秒)累積時間(分:秒)レベル内累計
1778.09.0063.001:03140140
28159.08.0064.002:07160300
38239.57.5860.633:08160460
493210.07.2064.804:12180640
594110.56.8661.715:14180820
6105111.06.5565.456:202001,020
7106111.56.2662.617:222001,220
8117212.06.0066.008:282201,440
9118312.55.7663.369:312201,660
10119413.05.5460.9210:322201,880
111210613.55.3364.0011:362402,120
121211814.05.1461.7112:382402,360
131313114.54.9764.5513:432602,620
141314415.04.8062.4014:452602,880
151315715.54.6560.3915:462603,140
161417116.04.5063.0016:492803,420
171418516.54.3661.0917:502803,700
181520017.04.2463.5318:543004,000
191521517.54.1161.7119:563004,300
201623118.04.0064.0021:003204,620
211624718.53.8962.2722:033204,940
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推定最大酸素摂取量による評価

最大酸素摂取量の推定のため、文部科学省は「20mシャトルラン(往復持久走)最大酸素摂取量推定表」を公開している[4]。ただし、20メートルシャトルランによる最大酸素摂取量の推定は競技種目により推定精度に違いがあるとされており、国立スポーツ科学センター(JISS)は推定最大酸素摂取量による評価を原則として行っていない[2]

脚注

関連項目

外部リンク

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