3-THREE-

From Wikipedia, the free encyclopedia

3-THREE-』(スリー)は、惣領冬実による漫画作品。

週刊少女コミック』(小学館)に連載されていた。単行本は小学館から全14巻(文庫全8巻)、講談社から全8巻が発売されている。作者にとって2作目の長編漫画。

プロローグ
未来のアイドル歌手として事務所からも期待され、デビュー目前の14歳の女子中学生岸森 理乃は、確かなルックスと歌唱力を持ちながらも、3番目の資質「人を惹きつけてやまない存在感」が足りなかった[1]
同じく、理乃の同級生である中野目 圭は、出生の問題から家では腫物のような扱いをされ、内向的な性格から学校では周りに溶け込めずに浮いた存在であった。だが彼は、実は天才的なギターテクニックと音楽の才能を持つ「天性のアーティスト」だったが、彼にも「何か」が欠けていた。
序盤
理乃と知り合った圭は、理乃の従兄 神有住 竜一の人気インディーズバンド『B-HEAT』に、ギタリストとして加入することになる。その後、理乃は偶然にも圭の家族と知り合うが、圭は「母親の連れ子」であり、幸せそうな家族の中に圭の居場所がないことを知る。
『B-HEAT』は、レコード会社のコンテストに出場するが、嫉妬に狂った元メンバーに竜一が刺されてしまう。痛みに苦しむ竜一をカバーするため、圭はボーカルを歌って場を繋ぎ、ツインボーカルで会場を沸かす。音楽プロデューサーの才賀の策略により、『B-HEAT』は圭抜きでデビューをすることを勧められ、才賀は圭にソロデビューしないかと声をかける。結果として、竜一と圭は共にその話を蹴る。
学校で、圭と不良達とのケンカに巻き込まれた理乃は怪我をしてしまう。その夜、2人は家を抜け出して街で会っていたところを、理乃の兄に追いかけられて逃げる途中、交通事故に遭う。その際、理乃を庇った圭は、左手にケガをしてしまいギターを弾けなくなってしまう。
中盤
理乃が久しぶりに訪ねると、すでに圭は音楽を辞めてしまい、自暴自棄になって人が変わってしまっていた。圭は家出をしてしまい、理乃は「自分が圭のすべてを次々と壊してしまっている」ような錯覚に囚われる。
深夜に補導されかかっていた所を、シンガーの川島 朱梨に助けられ、圭は彼女の家で過ごすようになる。一方、両親の転勤でLAに行くことになった理乃もジェイと出会い、彼に連れられていった家で圭と再会する。彼らと出会ったことがキッカケになり、理乃と圭は恋人として付き合うようになり、圭はボーカリストに興味を持ち始める。
しかし、圭の父親であったジェイが亡くなり、その後を追うように朱梨も自殺してしまう。2人の死は、圭と理乃に大きな影を落とすと同時に、彼らを成長させるキッカケとなる。2人は結ばれて初めての夜を過ごした後、やがて別々の道を歩き始めて、それぞれ「真のアーティスト」を目指すようになる。
終盤
レコード会社に呼び出された理乃は、デビュー予定の新進気鋭のバンド「NITTY GRITTY」のボーカルとして活動していく。既存の売り出し方に辟易している才賀の方針により、歌詞を変えたバージョンの新曲を理乃にテレビで歌わせるが、きわどすぎる表現にマスコミや世間は反発。しかし、根強いファンの支持を得て次第にその人気は加速していき、わずか2年で合計15万人のドーム公演を実現する。
その一方、家を飛び出した圭は、人気バンド「STRANGE」のトキが声をかけて集まった仲間たちと共に、実力派バンド「インテヒルダ」のボーカリストとなり渡米していた。2年後に帰国したインテヒルダは、才賀をプロデュースに据えてデビューし、スキャンダラスな言動を振りまいて話題を独占するが、音楽性を二の次にするやり方に理乃は反発する。
そんな中、人気アイドル・石田ミカが圭に付きまとい、マスコミが3人の関係を面白おかしく報じるようになる。しかし音楽番組で、歌詞を忘れた理乃を圭がカバーした後、理乃がマスコミの前で圭に告白したことから、2人は恋人同士として報道される。
ラスト
その後、2人をよく思わない不良達にバイクで絡まれた結果、インテヒルダのギタリスト 渦井 雪也がバイク事故で亡くなってしまう。圭は精神的ショックにより失語症になり、食事も取ることができない状態になる。ドーム公演が明日に迫る中、ミカは理乃に助けを求める。理乃は強引に、怯える圭をドーム公演のステージに立たせ、圭は最高のパフォーマンスを見せてステージは最高の盛り上がりを見せる。
追悼ライブ後、心機一転して世界を相手にするため、インテヒルダはNYで活動することを決め、2人は再び離れ離れになる。
エピローグ
5年後、理乃はギタリストの仁志からプロポーズされていた。そんな中、それまで音沙汰なかったインテヒルダが、全米ランキングを一気に駆け上がっていき、大きな話題となる。成功を収めたインテヒルダは、日本に凱旋してドーム公演が決定する。来日した圭は、理乃に「自分がプロデュースして、世界で勝負しないか」と誘う。劣等感がなくなり満たされてしまった自分は、アーティストとして終わりなのだと語る。
仁志のプロポーズを断った理乃は、圭からのプロポーズを受け入れ、圭はなくしていたと思っていた「朱梨の結婚指輪」を理乃の指にはめるのだった……。その後、それぞれのバンド活動を休止して渡米した2人は、圭のプロデュースの下、理乃がレコーディングを行うところで物語は終わりを告げる。

登場人物

関連商品

脚注

Related Articles

Wikiwand AI