ABS-3
ABS社の保有する通信衛星
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ABS-3はアジア・ブロードキャスト・サテライト(ABS)の所有する人工衛星。以前にはアギラ2号、ABS-5の名称もあった。
ABS-5 (2009–2011)
ABS-3 (2011–present)
ABS (2009–present)
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軌道上のABS-3のイメージ画 | |
| 名称 |
Agila-2 (1997–2009) ABS-5 (2009–2011) ABS-3 (2011–present) |
|---|---|
| 任務種別 | 通信 |
| 運用者 | マブハイ (1997–2009) ABS (2009–present) |
| COSPAR ID | 1997-042A |
| SATCAT № | 24901 |
| 任務期間 | 15年 (計画) |
| 特性 | |
| バス | FS-1300 |
| 製造者 | スペースシステムズ/ロラール |
| 打ち上げ時重量 | 2,820キログラム (6,220 lb) |
| 任務開始 | |
| 打ち上げ日 | 1997年8月19日17時50分(UTC)[1] |
| ロケット | 長征3号B |
| 打上げ場所 | 西昌 2 |
| 軌道特性 | |
| 参照座標 | 地球周回軌道 |
| 体制 | 静止軌道 |
| 軌道長半径 | 42,163.82キロメートル (26,199.38 mi) |
| 離心率 | 0.0004378 |
| 近点高度 | 35,774キロメートル (22,229 mi) |
| 遠点高度 | 35,811キロメートル (22,252 mi) |
| 傾斜角 | 2.83° |
| 軌道周期 | 23.93時間 |
| 元期 | 2014年7月5日7時29分15秒(UTC) |
運用

衛星は1997年8月20日、長征3号Bによって西昌衛星発射センターから打ち上げられ、東経146°の位置に投入されている[2]。打ち上げられた当初はフィリピンのマブハイ・サテライトが所有しており電気通信サービスに利用され、フィリピンワシにちなんでアギラ2号(Agila 2)と呼ばれていた[3]。
スペースシステムズ/ローラル製であり、通信範囲はアジア太平洋地域をカバーしている。地上局はフィリピンのスービック経済特別区にある。フィリピンが所有した状態で打ち上げられた最初の衛星ではあるが、フィリピンが最初に所有した衛星ではない。アギラ2号の打ち上げより1年前にインドネシア企業パシフィック・サテリット・ヌサンタラから軌道上にあるパラパB-2Pの所有権を購入し、アギラ1号(マブハイ)として手に入れている[4]。
2009年にABS社が所有権を取得し、ABS-5と名称が変更された。さらに2011年、[5]ABS-5は ABS-3に改名され3度西の位置へ移動させられた。ABS-3Aが2015年3月1日にABS-3の置換用として打ち上げられている[6]。
能力
ABS-3は30基の27ワットCバンドトランスポンダと24基の110ワットKuバンドトランスポンダと12基の高出力220ワットトランスポンダが組み合わされた構成になっている。EOLで総DC電源は8200ワットと見積もられている。パワーウェイトレシオが5:1であり、工業的に最も効率的な衛星の1つとなっている[5]。190チャンネルの高画質デジタル番組を家庭用やケーブルテレビ業者のアンテナに送信でき、5万の同時双方向通話を処理できる[5]。
設計
当初この衛星はマブハイ社とフィリピン長距離電話、High Rise Realty Development Corporation、ピリピノ・テレフォン(Piltel)、 Beijing High Den Enterprises Limited、Walden Group of Companies、GMAネットワーク、Philippine Satellite Corporation、Cable Entertainment Corporation、シー・ヤップグループ、フィリピン通信衛星などのいくつかの企業の合弁事業であった。衛星バスにはスペースシステムズ/ロラール製FS-1300を採用しており、おおよそ2億4300万円がかかったとみつもられている。
衛星の設計運用期間は15年であった[7]。