East-West石油パイプライン
サウジアラビアの石油パイプライン
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設備
East-West石油パイプラインは、大規模な石油コンビナートが存在するペルシャ湾に近い都市のアブカイクと、紅海に面した港町であるヤンブーとを結ぶ、全長約1200 kmのパイプラインである [1] 。沿線には合計11か所のポンプステーションが設置されている[2]。 2本のパイプラインで構成されており、そのうち1本は1日当たり最大で300万バレルの石油を輸送する能力があると公称されている [3] 。 もう1本は、やや細いパイプラインであり、一時期は石油ではなく天然ガスの輸送に用いられたこともあった [3] 。 この2本を合わせた、East-West石油パイプラインの石油の最大輸送能力は、1日当たり500万バレルに達するとされる [4] 。
アブカイク・ヤンブーNGLパイプライン
East-West石油パイプラインには、並行する形でアブカイク・ヤンブーNGLパイプラインと呼ばれる、天然ガスコンデンセートを輸送するパイプラインが走っている。アブカイク・ヤンブーNGLパイプラインは1日当たり29万バレルのコンデンセートを輸送する能力を持つと公称されており、ヤンブーに立地する石油化学工場へとコンデンセートを供給している[3]。このNGLパイプラインは、原油輸送用に転用することができ、その際にはすべてのパイプラインを合わせて1日最大700万バレルの輸送能力となる[5]。
2026年イスラエルとアメリカ合衆国によるイラン攻撃における役割
2026年イスラエルとアメリカ合衆国によるイラン攻撃においてはホルムズ海峡が封鎖され、海峡を通過する1日2000万バレルの原油輸送が妨げられている。これに際してNGLパイプラインも原油輸送に転用して、1日最大700万バレルの原油輸送が実施され、国際的な原油不足と価格高騰を緩和する一助となった。ただしヤンブー港の積み出し能力の不足に制約されており、1日あたり約450万バレルの積載能力を公称していたが、戦時下においては約300万バレル程度にとどまっている[5]。
停戦直後に発生した攻撃により、ポンプステーションの1か所が損傷し、輸送能力が1日70万バレル低下していたが、4月12日に復旧し輸送能力が完全回復した[2]。
