国際地球回転・基準系事業

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国際地球回転・基準系事業[注釈 2](こくさいちきゅうかいてん・きじゅんけいじぎょう、: International Earth Rotation and Reference Systems Service; IERS)は、天文学測地学および地球物理学のコミュニティーへの地球回転および基準系に関するデータおよび規格を提供することを主な目的とする国際機関である[1][5]。中央局をドイツフランクフルト・アム・マインドイツ連邦地図測量庁ドイツ語版 (BKG) に置く[6]

略称 IERS
前身 国際極運動観測事業英語版 (IPMS)
国際報時局[2]
設立 1987年[1]
概要 略称, 前身 ...
国際地球回転・基準系事業
International Earth Rotation and Reference Systems Service[1]
略称 IERS
前身 国際極運動観測事業英語版 (IPMS)
国際報時局[2]
設立 1987年[1]
設立者 国際天文学連合[3]
国際測地学・地球物理学連合[4]
種類 国際機関
目的 天文学、測地学および地球物理学のコミュニティーへの地球回転および基準系に関するデータおよび規格の提供[5]
本部 ドイツの旗 ドイツ フランクフルト・アム・マイン[6]
所在地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ソルトレイクシティワシントンD.C.パサデナグリーンベルトシルバースプリング
ドイツの旗 ドイツ ポツダムミュンヘン
フランスの旗 フランス パリストラスブールラモンヴィル・サンタニュフランス語版
ポーランドの旗 ポーランド ワルシャワ[7]
理事会会長 Tonie van Damユタ大学[8][注釈 1]
解析コーディネーター Robert Heinkelmann (GFZ)[11]
中央局長 Daniela Thaller (BKG)[6]
主要機関 理事会 (Directing Board)[8][注釈 1]
解析コーディネーター (Analysis Coordinator)[11]
中央局 (Central Bureau)[6][9][12]
加盟 世界科学データシステム英語版 (WDS)[13]
国際GNSS委員会英語版 (ICG)[14]
提携 国際測地学協会[15]
全球統合測地観測システム英語版 (GGOS)[16]
国際度量衡委員会 時間・周波数諮問委員会 (CCTF)[17]
国際DORIS事業[18]
国際GNSS事業[19]
国際レーザー測距事業[20]
国際VLBI事業[21][22][23]
関連組織 ドイツ地球科学研究センタードイツ語版 (GFZ)[11][24]
パリ天文台[25][26][27]
アメリカ海軍天文台[28][26][27]
フランス国立地理情報・森林情報庁フランス語版 (IGN) フランス測地学研究所フランス語版 (LARGE)[29][30]国立地理学校 (ENSG)[30]
フランス地球科学学校および観測所フランス語版 (EOST) ストラスブール地球物理学研究所 (IPGS)[31][32]
ドイツ連邦地図測量庁ドイツ語版 (BKG)[6][33]
ミュンヘン工科大学ドイツ測地学研究所ドイツ語版 (DGFI-TUM)[34]
ジェット推進研究所[35]
アメリカ海洋大気庁 アメリカ国立測地測量局英語版[36]
ポーランド科学アカデミー宇宙研究センター[37][38][39]
ウェブサイト https://www.iers.org/
かつての呼び名
国際地球回転事業
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機能

国際地球回転・基準系事業 (IERS) は国際天文準拠系 (ICRS) およびその現示である国際天文基準座標系 (ICRF)、国際地球準拠系 (ITRS) およびその現示である国際地球基準座標系 (ITRF)、地球回転変動の研究並びに ICRF および ITRF の間の変換に必要な地球姿勢パラメータ英語版 (EOP)、ICRF、ITRFまたは地球姿勢パラメータの時空変動の解釈しそのような変化をモデル化する地理データ、国際的な準拠を促進する規格や定数およびモデル(即ち規約)などを、天文学測地学および地球物理学のコミュニティーへ提供する[1]

また、地球姿勢パラメータ (EOP) には世界時の UT1 も含まれており閏秒を発表する役割を果たしていた[41]

歴史

IERSは1987年国際天文学連合国際測地学・地球物理学連合によって、それまでの国際極運動観測事業英語版 (IPMS) および国際報時局 (BIH) の地球回転事業を置き換える形で、国際地球回転観測事業(こくさいちきゅうかいてんかんそくじぎょう、: International Earth Rotation Service; IERS)として設立された。事業は1988年1月1日から開始された。中央局はパリ天文台フランス経度局フランス語版およびフランス国立地理学研究所 (IGN) が協働してその役割を担った。当初の組織は中央局 (Central Bureau)地球座標系部門 (Terrestrial Frame Section)、地球姿勢部門 (Earth Orientation Section)天球座標系部門 (Celestial Frame Section)、および速報事業補助局(Rapid Service Sub-bureau、後に速報事業および予報担当の補助局、Sub-bureau for Rapid Service and Predictions)を置き、これに加えて超長基線電波干渉法 (VLBI)、月レーザー測距 (LLR) および人工衛星レーザー測距 (SLR) の各総括センター (Coordinating Centres) で構成していた[9][42][43][2]1989年3月に中央局に大気角運動量担当の補助局 (Sub-bureau for Atmospheric Angular Momentum) を置いた[42][43][2]。 1990年1月1日にGPS総括センター (GPS Coordinating Centre) を置いた[43][2][44]1994年10月1日にDORIS総括センター (DORIS Coordinating Centre) を置いた[43][2]1998年1月1日に大気角運動量担当の補助局に換えて、大気と海洋および水文学を含む地球流体に関するGGF総括センター (GGF [1998: MGGF] Coordinating Centre) を置いた[2][45][注釈 3]

その一方で、国際地球回転観測事業 (IERS) が用いる各種の宇宙技術による観測に関して、1994年に国際測地学協会 (IAG) が国際GPS地球力学事業 (IGS) を設立したのに続いて[19]、1998年に国際レーザー測距事業 (ILRS)[20]1999年国際VLBI事業 (IVS) を設立し[21]、また国際DORIS事業 (IDS)[18] の設立も計画されていたことから[47][48]2001年1月1日に国際地球回転事業(ちきゅうかいてんじぎょう、: International Earth Rotation Service; IERS)はその組織を再編して観測に関する事業を外に出し、地球回転に関係するデータの管理とその高度化などの本来の任務に集中することになる。なお、国際地球回転事業 (IERS) の外に出した各種の観測事業を技術センター (Technique Centres) に位置付けた[2][23][49][50]。 このときに中央局がパリ天文台からドイツ連邦地図測量庁 (BKG) に移転し、中央局長もパリ天文台の Daniel Gambis からドイツ連邦地図測量庁 (BKG) の Bernd Richter となった[6][51]

2003年に現在の国際地球回転・基準系事業に改称したが、略称はIERSのままとした[2]

脚注

関連項目

外部リンク

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