ISAKOS
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ISAKOS(イサコス、国際関節鏡・膝関節・整形外科スポーツ医学会)は、約4,000人の会員を擁する国際的な医学会である。会員は主に整形外科医、スポーツ科学者、スポーツ医、スポーツ理学療法士で構成されている。約92か国からなる会員の多くは地域の整形外科スポーツ医学会または同様の協会にも属している。さらに他の国際学会、例えば北米関節鏡学会(AANA)、米国整形外科スポーツ医学会(AOSSM)、アジア太平洋関節鏡・膝およびスポーツ医学会(APKASS)などの各種国際整形外科スポーツ医学会、欧州スポーツ外傷・膝関節鏡学会(ESSKA)および南米関節鏡・膝およびスポーツ医学会(SLARD)にも所属している場合がある。
ISAKOSの目的は、世界の各地域における学会を総括する協会として、各学会同士で知識を交換する場を提供することである。また、膝関節外科、スポーツ整形外科の分野において教育の機会の足りない地域に教育の機会を提供することも重要な目的である。ISAKOSはこの目的を果たすため、学会への会員の動員、貧しい国の外科医が世界的に優れた施設へ訪問することへの援助、学会賞や奨学援助資金、地域医学会への支援などを行っている。
関節鏡(関節鏡視下手術)は、関節に対する低侵襲手術であり、小さな切開部から関節に挿入した内視鏡で観察しながら治療または検査を行うものである。
スポーツ医学は、スポーツ運動医学(SEM)としても知られ、スポーツと運動に関連する傷害の予防と治療を扱う医学分野である。
ISAKOSは1995年に香港で国際関節鏡学会(IAA)および国際膝関節学会(ISK)の2学会同時開催時に形作られた。それまでは、この2つの学会は連続で開催され、ほとんどの参加者が両方に出席していたことから、合理性を考えると合併するべき状況であった。ISAKOSはこの2つの学会(IAAおよびISK)が併合されたものある。ISAKOSは2年ごとに国際学会を開催している。1995年の設立以来、この学会は世界各地で開催されている。ISAKOSの初代学会長はカナダのピーターJ.ファウラーだった(在任期間:1995-1997年)。
2013年から2015年にかけては日本の黒坂昌弘(当時、神戸大学整形外科教授)が学会長を務めた。次いで2015年から2017年にかけてはフランスのフィリップネレーが務め、2017年から19年までは米国のマークサフランが続いた[1]。原色は南アフリカ共和国のウィレム・ファン・デ・マーヴェで、2019年まで在任予定である[2]。
会員
ISAKOSは、スポーツ整形外科とそれに関する医学研究分野に興味がある人で構成された真に国際的な学術団体である。対象としては、膝関節手術、あらゆる関節に対する関節鏡手術、整形外科スポーツ医学が含まれている。会員申請をする人が同時に他の主要な地域学会、例えば北米関節鏡学会(AANA)、米国整形外科スポーツ医学会(AOSSM)、アジア太平洋関節鏡・膝およびスポーツ医学会(APKASS)、欧州スポーツ外傷・膝関節鏡学会(ESSKA)および南米関節鏡・膝およびスポーツ医学会(SLARD)などに属している場合が多い。
また、会員は各地域または各国での整形外科スポーツ関連学会(または同等の団体)にも属している。実際、これらの地域学会の学会員は申請すればISAKOSの準会員として認められる場合がある。
2つの主要な会員カテゴリがある。
- 準会員
- 関節鏡、膝関節手術、そして整形外科スポーツ医学に関心のある医学研究分野に関心または能力をもつ方が対象となる。この会員は投票する資格と学会運営組織に就任する資格をもたない。
- 正会員
- 自国における整形外科専門医、筋骨格外科専門医、リウマチ専門医または同等の資格を持ち、ISAKOSのメンバーシップ委員会が認めた国または地域の組織で良好な医業を行っている個人に資格がある。この会員は、すべての会議で投票の権利があり、学会運営組織に就く資格を持つ。正会員資格は、メンバーシップ委員会の会議で申請審査が行われた上で授与される。メンバーシップ委員会は毎年のアメリカ整形外科学会総会およびISAKOS学術集会の際に開催される。
学会賞
優れた研究活動を促進するため、また、協会のために尽力した人々を報いるために、ISAKOSでは多くの学会賞を提供している。これらの賞は、隔年開催される学術集会に提出される様々な分野の新たな研究発表に対して与えられる学会賞は学術集会の際に発表され、学会のニュースレターおよびISAKOSのWebサイトで通知される。
賞の多くは、現在および過去のISAKOSにおける著名な会員と過去の著名なスポーツに関する手術の第一人者を称えるものであり、それ以外には個々の研究に対するものや研究奨励を目的とするもの、およびISAKOSが援助するさまざまな学会への出席に対する財政支援を提供するものがある。
ISAKOSの根本的使命を果たすために、他に援助機会が得られにくい国からの個人への研究と奨学金を支援することを優先している。
- 主な学会賞および研究奨励賞
- 学会賞
- ジョン・J・ジョイス賞 - 最も優れた関節鏡に関する研究
- リチャード・B・キャスパリ賞 - 最も優れた上肢に関する研究
- ジャン・J・ギルクイスト賞 - 最も優れた科学的研究
- ゲイリー・G・ペーリング賞 - 最も優れた肘、手関節と手に関する研究
- アルバート・トリラット若手研究賞 - 最も優れた若手による臨床研究
- アキレス整形外科スポーツ医学研究賞 - 最も優れたスポーツ医学研究
- パオロ・アグリエッティ賞 - 最も優れた膝人工関節に関する研究
- 優秀膝蓋大腿関節賞 - 最も優れた膝蓋大腿関節に関する研究
- フェローシップと研究奨励賞
- ISAKOSグローバルトラベリングフェローシップ
- 膝蓋大腿関節トラベリングフェローシップ
- 国際スポーツ医学会議フェローシップ
- 教育センター奨励賞
- ISAKOS臨床研究症例賞
- ISAKOS若手研究者研究奨励および研究指導者紹介プログラム
- これらの学会賞および研究奨励賞への応募は通常、隔年行われる学術集会の1年前に公募される。