J物語
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元・不良少年のジェイが、不良グループやヤクザたちとケンカを繰り広げる作品。既存の楠の作品とは雰囲気が異なり、コメディ要素は皆無で、クルマ、バイク、恋愛、学生生活といったテーマではなく、ひたすら抗争のみがシリアスに描かれる。青年誌掲載だけに暴力描写も特に激しく、死者や検挙者が多数出る。舞台となる街の名前は特に明記されないが、東京か横浜と思われる地名が多数出てくる[1]。
途中休載期間があり、話数が少ないわりに掲載期間は長い。これは、同時期に連載していた『あいつとララバイ』との兼ね合いによるもの。週刊連載2本が難しくなり、アンケートでビリから2番目程度だった『J物語』を終了させることになったという[2]。
楠によれば、「こういう硬派な世界が、本来の自分」という。しかし単行本2巻分を描いたところで終了となった。楠はその後も、本作のように硬派でストイックな雰囲気で、異なる世代の不良たちが同じ街で生きていく様を描きたいと思い続けていた。これが『湾岸ミッドナイト』(1990年開始)に繋がることになる[3]。
あらすじ
誰もが恐れる男・ジェイが街に戻ってきて、街の不良たちは騒然となる。ある者は挑み、ある者は利用しようとし、ある者は寄り添おうとする。死闘の果てにジェイはどこへ向かうのか…。