K-14現像

From Wikipedia, the free encyclopedia

K-14現像(ケイじゅうよんげんぞう)は、カラー写真における、かつてコダックが製造販売したリバーサルフィルムであるコダクローム現像する方法である。K-14プロセス(英語: K-14 process)、K-14処方(ケイじゅうよんしょほう)とも呼ぶ。同現像処方の最終バージョンはK-14Mである[1]

アメリカ合衆国外でコダック純正K-14現像を行うための現像所への宛先。

2010年(平成22年)12月30日、カンザス州ドウェインズ・フォトが世界最後の業務的K-14現像を行った[2][3][4]

略歴・概要

コダクローム40。生産終了品。

K-14現像は外式リバーサルカラー方式の処方であり、E-6現像などの内式の処方とは、工程の複雑さと長さの点で、大きく異なる。コダクローム(外式カラーリバーサルフィルム)には、フィルムに染料結合英語版が存在しない。染料結合の反応によって、それぞれの色の染料が現像工程における段階において生成されるのである。

コダクロームのフィルム上の階層は、表面から順に、

  1. 青感光性層(イエロー)
  2. イエローフィルター
  3. 青/緑感光性層(マゼンタ)
  4. 青/赤感光性層(シアン)
  5. アセテート製支持体(アセチルセルロース
  6. レムジェットバッキング(ハレーション防止層英語版[5]

であり、それに即した現像が行われる。

売上高の減少にともない、コダックは2009年(平成21年)、「コダクローム64」フィルムとともにK-14現像用の現像液等の薬品の生産を終了した。ドウェインズ・フォトは、全世界において最後までコダクロームに対するK-14現像を行っていたが、翌2010年末にK-14現像についてのすべての業務を終了した[2][3][4]

対象フィルム

コダクローム64と同プロフェッショナル。生産終了品。

K-14現像が対象とするフィルムは以下の通り(K-14Mバージョン)[1]写真フィルムだけではなく、小型映画用の16mmフィルムスーパー8mmフィルムも含む。2012年現在ではすべて製造終了している。

  • コダクローム25 - デイライトタイプ、5073
  • コダクローム64プロフェッショナル - 5033
  • コダクローム64 - デイライトタイプ、5032
  • コダクローム200プロフェッショナル - 5002
  • コダクローム200 - デイライトタイプ、5001

工程

以下は、コダックが指定する処方である(K-14Mバージョン)[1]

さらに見る E-6現像 ...
K-14現像の工程(E-6現像との比較)
K-14現像E-6現像
1バッキング除去浴[5]
2バッキング除去水洗
3第一現像第一現像
4第一水洗第一水洗、反転浴
5赤反転露光 発色現像
6シアン現像
7シアン現像水洗
8青反転露光
9イエロー現像
10イエロー現像水洗
11マゼンタ現像
12マゼンタ現像水洗
13調整浴プレ漂白
14漂白漂白
15定着定着
16最終水洗最終水洗
17最終洗浄最終洗浄
18乾燥乾燥
閉じる

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI