KBIグローバル・インベスターズ

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KBI Global Investorsは、フランス資産運用大手アムンディを親会社に持つアイルランド拠点の運用会社。ダブリンに本社を置き、株式運用を専門とする機関投資家向けブティック運用会社で、特にグローバル株式(配当戦略)や天然資源分野の株式運用、ESG要素を組み込んだ責任投資に強みを持っている[1]。 社名は、かつて親会社であったクラインウォート•ベンソン(Kleinwort Benson)に由来する。

  • 1980年: アイルランドのアルスター銀行(Ulster Bank)の資産運用部門として事業を開始。当初は主にアイルランド国内の顧客資産を運用していた[2]
  • 2000年: ベルギーのKBC銀行に買収され、社名をKBCアセットマネジメントに改称。以降、国外資本の傘下で運営されるようになる。
  • 2010年: ドイツのBHFクラインウォート・ベンソン・グループ(BHF Kleinwort Benson)に約2,480万ユーロで買収され、社名をKleinwort Benson Investors(略称KBI)に改称。
  • 2016年: 親会社BHFクラインウォート・ベンソンがフランスのオドー・エ・シーエ(Oddo & Cie)グループに買収されたことを受け、KBIは戦略外事業と判断され売却されることになった。同年8月、アムンディがKBI経営陣と共同でKBIを買収し、アムンディが87.5%、KBI経営陣が12.5%の株式を取得して親会社となった。買収完了後、ブランド名を「KBI Global Investors」に変更[3]。この買収に際して、CEOのショーン・ホークショー氏(1992年入社)やCIOのノエル・オハララン氏(1993年入社)を含む経営陣が自ら出資して株主となった[2]

創業以来は複数回の所有母体の交代やリブランディングを経験してきたが、経営陣は長年在籍しており継続性が保たれている。

主な事業内容・運用戦略

株式運用に特化しており、特にグローバル株式と天然資源株式の2つの分野で差別化された戦略を展開している[4]

  • グローバル株式戦略(配当重視型): 2003年に、世界の高配当株に分散投資する運用手法を開始。低金利・低成長の環境下でインカム需要に応える戦略として位置づけられている。
  • 天然資源株式戦略: 2000年に、水資源・食糧・エネルギーなど天然資源分野のテーマ型株式運用を開始。これは今後の世界的な水・食料・エネルギー需要の急増に備え、それら課題へのソリューションを提供する企業へ投資する戦略で、インフラやテクノロジーへの投資拡大から恩恵を受ける企業を選別。KBIはこの領域のパイオニアであり、水資源ファンドや代替エネルギーファンドなどを業界に先駆けてファンド設定している。同天然資源株戦略は、人口増加・都市化・工業化・生活水準向上といったメガトレンドがもたらす需要増に着目したもので、次世代の必需資源問題に対応できる企業群への投資を目指している。

ESG・責任投資: KBIは責任投資の分野でも草分け的存在。創業当初のアイルランド人顧客が信仰上の倫理基準を求めたことから、1980年代には既に投資先から特定業種を除外するエシカル基準を運用プロセスに組み込んでいた[5]。現在ではこの伝統を発展させ、環境・社会・ガバナンス(ESG)要素を統合した運用を全面的に採用している。国連責任投資原則(PRI)への署名機関であり、気候変動や水資源に関する投資家ネットワークにも加盟するなど、サステナビリティ重視の取り組みを強化している。近年は欧州のSRI(社会的責任投資)透明性コードに基づく認証も取得しており、ウォーター、エネルギー、アグリビジネス関連の戦略が欧州サステナブル投資フォーラム(Eurosif)から承認を受けている。

顧客基盤とグローバル展開

外部リンク

脚注

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