NEXTAGE (ロボット)

From Wikipedia, the free encyclopedia

NEXTAGE(ネクステージ)は、カワダロボティクス株式会社が開発・販売するヒト型ロボットで、製造現場での安全性と生産性の向上を目指している。呼称は双腕多関節ロボットや人型工業用ロボットなど、さまざまある。

産業用ロボットの一種の協働ロボットである。

NEXTAGEは、1998年度~2003年度に実施された「人間協調・共存型ロボットシステムプロジェクト(ヒューマノイドロボットプロジェクト)」の成果を基に開発された。このプロジェクトでは、カワダロボティクス(当時は川田工業株式会社)が製作設計を担当したHRP-2ロボットが開発され、現在も研究機関で使用されている。NEXTAGEは2009年に提案され、実用的な製造現場での協働を目的としたロボットとして進化した[1][2]

2018年6月に新型「NXA」シリーズを発表した[1]

設計と特徴

NEXTAGEは15軸の自由度を持つ双腕多関節ロボットで、頭部にステレオカメラ、手に追加のカメラを装備し、精密な物体認識と操作が可能。各アームのペイロードは最大6kgで、位置再現性は高く、安全柵なしで人間と一緒に働くことができる。クロスマークシールを用いた環境認識機能により、作業環境の変更やロボットの移動が容易。また、独自のソフトウェア「NxProduction」を標準搭載しており、プログラミング知識がなくても操作が可能[3]

技術仕様

  • 自由度 15軸(各アーム6軸、首2軸、腰1軸)[4]
  • ペイロード(可搬質量) 両アーム最大6kg[1][2]
  • 安全機能 アクチュエータ出力80W以下、安全柵なしで協働可能[4]
  • 環境認識 ステレオカメラ、クロスマークシール使用[4]
  • ソフトウェア NxProduction(プログラミング不要の操作)[4]

アプリケーションと導入例

NEXTAGEは製造業や3品産業(食品、化粧品、医薬品)の製造ラインをはじめとした幅広い産業で活用されている。

  • 自動車・電機産業
組立や検査作業に使用。自動車や電機関連の多品種少量生産ラインで有効[4]
  • 化粧品・日用品産業
梱包や出荷作業に活用。具体的には、資生堂や花王などへ導入[4]
  • 物流分野
2018年の国際物流総合展で、3m×3mのエリア内で部品ピッキング作業をデモンストレーション。SLAMAGV(Automated Guided Vehicle:無人搬送車)を使用し、特別な装置なしでピッキング、梱包、検査、サービングを行う。
  • 具体的な事例
    • 世界最大の貨幣処理機メーカーであるグローリー株式会社の埼玉工場では、貨幣処理機の組立作業にNEXTAGEが使用され、「第5回ロボット大賞 次世代産業特別賞」(2012年)を受賞した。また、2013年には「第5回ものづくり日本大賞 経済産業大臣賞」も受賞。
    • ロボットカフェ - 2020年8月31日、川田テクノロジーズとオリィ研究所は、「テレバリスタプロジェクト」開始を発表[5]。翌2021年より、オリィ研究所の「OriHime」とともにNEXTAGEは「分身ロボットカフェ DAWN ver.β」へ導入され、活用の場を広げている[6][7]

NEXTAGEは電子機器、自動車、食品産業など100以上の生産・物流現場への導入に加え、近年では飲食店など更に幅広い分野で活躍している[1][2][4][6][7]

受賞と評価

NEXTAGEは以下の賞を受賞しており、その革新性が評価されている。

  • 2012年: 第5回ロボット大賞 次世代産業特別賞(グローリー株式会社との共同受賞)[4]
  • 2013年: 第5回ものづくり日本大賞 経済産業大臣賞[4]

脚注

関連項目

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI