NICE STALKER
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2014年頃にイトウシンタロウの個人企画を発展させる形で正式に設立され、以降東京都内の小劇場を中心に活動している[3][4]。
劇団名は、主宰のイトウが「好きな女優に“芝居に出てください”とお願いするのは無害なストーカー行為だ」という考えから、「害のないストーカー(=ナイスなストーカー)」という意味で命名された[2]。イトウ自身、俳優活動時に「気持ち悪い人」役ばかりだった経験から、「自分で理想の舞台を創ろう」と決意し設立した経緯がある[2]。
劇団の創作方針として「個性的な女子」をフィーチャーした作品制作を掲げており[4]、出演者へのインタビューや観察に基づき脚本を執筆する「完全あて書き」[5]の手法を用いる。
最新のWeb技術やプログラミングを舞台表現に取り入れる実験的な試みが特徴であり[4]、デジタルネイティブ世代の感覚を反映した作品を制作する[4]。また、公演後に観客アンケートの内容をほぼ全文公開するなど、観客との双方向的な関係性やオープンな創作姿勢も特徴としている[4]。
主宰・メンバー
芸術的スタイル・作風
創作手法・テーマ
「個性的な女子」を主人公に据え、その魅力を引き出すことを重視する[2]。脚本は、出演俳優への徹底した取材・観察に基づく「完全あて書き」[5]で書かれることが多い。
社会風刺を織り交ぜたコメディを得意とし[4]、表現の自由[7]、ジェンダー、科学技術(量子力学[4]、数学[4])、オタク文化[2]など、現代的なテーマを扱う。
演出・上演形式
最新のWeb技術やプログラミングを舞台演出に積極的に導入する[4]。観客のスマートフォンを用いたリアルタイム投票で物語が分岐するインタラクティブ演劇[4]や、プロジェクションマッピングなどのデジタル技術を活用した演出を行う。
観客参加型の企画や、公演後のアンケート全文公開[4]など、観客との双方向性を重視した関係構築を目指している。
上演ジャンル・系譜
小劇場演劇の流れに属し、特に王子小劇場を拠点とする若手劇団の中から頭角を現した。佐藤佐吉演劇賞を複数回受賞[4]した実績は、同劇場出身の他の有力劇団(例:柿喰う客)と並び称されることもある[8]。
ジャンルとしては「実験的コメディ」と評されることが多く、社会性とエンターテインメント性を両立させつつ、デジタル技術や観客参加を取り入れた独自のスタイルを確立している[4]。
主な公演歴
- 2014年
- 2015年
- 『神様の言うとおり2~夏の夜の夢の超特急~』 - シアター風姿花伝にて上演[9]。観客がスマートフォン等からリアルタイム投票し物語の展開が分岐するインタラクティブ演劇[3]。投票システムを独自開発し、投票権が100倍になる「100万円チケット」を販売するなど話題を呼んだ[4]。
- 『ロリコンのすべて』 - 王子小劇場にて上演[9]。表現の自由と児童ポルノ規制をテーマとした社会派コメディ。第25回佐藤佐吉演劇賞にて6部門(優秀脚本賞、優秀主演女優賞、最優秀音響賞、優秀照明賞、優秀舞台美術賞、最優秀宣伝美術賞)を受賞し、同年の最多受賞劇団となる[7][4]。観客・批評家から反響を呼び、『演劇ぶっく』2016年3月号では4ページの特集が組まれた[4]。
- 2016年
- 2017年
- 2018年
- 2019年
- 2020年
- オンラインリーディング企画「家で出来る演劇」として短編『宇宙にはいけない』の動画をYouTubeで公開。
- 2021年
- 『スペキュレイティブ・フィクション!』 - ザ・スズナリにて上演。SFホラーコメディ。当初2020年4月に予定されていたが、新型コロナウイルス感染症流行の影響で延期となり、約1年半後に振替公演として実施された[3]。
- 2022年
- 『新訳『あわれ彼女は娼婦』ワークインプログレス』(原作:ジョン・フォード) - スタジオ空洞にて上演。古典戯曲の新翻訳上演に向けた公開稽古(ワーク・イン・プログレス)形式の公演[9]。
- 2023年
- 2024年