Naturopathic Doctor
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学位
ライセンス
各国における制度の違い
オーストラリア
オーストラリアのナチュロパス(Naturopath)は、国家資格や法定登録制度の対象ではなく、医師とも異なる制度のもとで活動している。大学の学士課程や専門学校のディプロマ課程においてnaturopathyを学ぶことで資格を得ることができ、主に補完代替医療士として位置付けられる。臨床活動を行う際には、民間団体に所属することが一般的であり、これらの団体が教育基準や倫理規定を通じて自主的な規制を行っている[13][14][15]。
これに対し、北米の Naturopathic Doctor(ND)は大学院課程を修了した博士号保持者であり、基礎医学と自然療法を含む体系的な教育を受ける。米国やカナダの一部地域では国家試験(NPLEX)や州政府によるライセンス制度が整備されており、教育水準や制度的背景においてオーストラリアのナチュロパスとは相違がある[16]。
欧州
欧州におけるnaturopathyの制度は国ごとに異なるが、北米のNaturopathic Doctor(ND)のような博士号および法定ライセンス制度は存在しない。ドイツでは「ハイルプラクティカー」と呼ばれる国家免許制度があり、自然療法士として活動できるが、医師と同等の医療行為権限は持たない[17]。一方、イギリスではnaturopathyに関する国家資格や法的規制は存在せず、民間資格にとどまるとされる[18]。欧州全体でもnaturopathyは主に民間資格として扱われ、法的に医師資格と同等に位置付けられてはいない[19]。
日本における位置づけ
評価と批判
ND の教育や臨床実践については、プライマリ・ケアへの統合の可能性が報告されており[21]、がん患者に対する補完的アプローチに関する調査研究も行われている[22]。
一方、ND 制度の科学的根拠については評価が分かれており、エビデンスの限界を指摘する研究もある[23]。米国国立補完統合衛生センター(NCCIH)は、自然療法を含む多くの補完療法について「科学的根拠は限定的であり、有効性を示す臨床試験は不足している」と報告している[24]。また、欧州科学アカデミー諮問評議会(EASAC)は、ナチュロパシーを含む補完・代替医療の多くについて「科学的妥当性が乏しく、医療政策においては慎重な対応が必要」と勧告している[25]。
さらに、過去のレビューとして ND のプライマリケアに関する文献も存在する[26]。