Papergames
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本社社屋 | |
現地語社名 |
蘇州畳紙網絡科技股份有限公司 [1] |
|---|---|
ラテン文字名 | Suzhou Nikki Co., Ltd. |
種類 | 股份有限公司 |
| 業種 | 情報通信業 |
| 事業分野 | コンピュータゲーム |
| 設立 | 2013年8月14日[1] |
| 創業者 | 姚潤昊 |
| 本社 |
江蘇省蘇州市 蘇州工業園区星湖街328号創意産業園15-306[1][2] |
主要人物 |
鄭婕(共同創業者[3]) 姚飛(共同創業者兼COO[4]) 劉辰西[5][4] |
| 製品 |
『ミラクルニキ』 『恋とプロデューサー〜EVOL×LOVE〜』他 |
| ブランド | Infold Games |
従業員数 | 2000名以上 (2024年[6]) |
| 子会社 |
上海叠紙互動網絡科技有限公司[4] 上海叠紙互娯網絡科技有限公司[4] ニキ株式会社 TORRE AL CIELO TipsWorks Infold Pte. Ltd. |
| ウェブサイト | https://www.papegames.com/home |
Papergames(ペーパーゲームズ、畳紙遊戯、簡体字中国語: 叠纸游戏[1])は、中国・江蘇省蘇州市に本社を置くコンピュータゲームの開発・運営会社。登記上の社名は、蘇州畳紙網絡科技股份有限公司[1](そしゅうじょうしもうらくかぎこふんゆうげんこうし、英語: Suzhou Nikki Co., Ltd.[7][8])。女性向けタイトルの開発に特化しており、本国では女性向けモバイルゲーム市場におけるトップブランドであると認知されている[9]。
同社の代表作として『ミラクルニキ』『恋とプロデューサー〜EVOL×LOVE〜』があり、前者は全世界での累計ダウンロード数が1億以上[10]、後者は9000万以上[11]を記録している。
設立期
Papergamesの前身は、創業者である姚潤昊(ヤオ・ルンハオ)が日本の早稲田大学に留学していた頃(2011年に同大学の政治経済学部を卒業[12][13][14])にネットの掲示板で募集したメンバー3名と共に立ち上げた小規模の開発チームである[15][16][17]。姚がチームを立ち上げたのは当時世に出ていたモバイルゲームのほとんどが1~3人程度で開発されていることに触発されたのがきっかけであり、当初はビジネス目的ではなく、あくまで自身の趣味の一環として考えていた[14][15]。姚たちチームは大手企業との直接的な競争を避けるため、当時まだ主流ではなかった着せ替えゲームのジャンルに着目し[15][3]、姚自身も含め全員がゲーム開発未経験という状態から取り組んだ[3][18]。ちなみに姚はチームメンバーの一人である鄭婕(チェン・ジエ)とのちに結婚しており[14][19]、ゲームを開発していた時は完成するまでメンバーの誰とも会うことはなかったとインタビューで語っている[15]。
2012年12月6日、姚たちが開発した『Nikki UP2U: A dressing story』が正式にリリースされ、リリース時には中国語版の他に、英語版、日本語版が用意された[13][15]。これは中国国内だけではユーザー層が限られると考えた姚の判断によるものである[15]。本作はその後「ニキシリーズ」としてシリーズ化されることになり、本作はシリーズ第1作として位置づけられている[16][20]。
2013年、中国に帰国した姚は開発チームのメンバーと共に蘇州市にてPapergamesを設立した。姚曰く、蘇州市での起業を決意した理由は、メンバーの大半が同市の出身だったからとしている[21][13]。同年7月23日、Papergamesはニキシリーズの第2作として『ニキの愛されコーデ』をリリースし[22][23]、中国および日本のApp Storeランキングで首位を獲得した[13][24][25]。2014年には『ニキの愛されコーデ』のリニューアル版として『ニキ日記~世界旅行編~』をリリース[26]。同年、自社オフィスを上海に移転した[15]。
成長期
2015年5月20日には、ニキシリーズ第3作『ミラクルニキ』をリリース。中国国内ではIT大手テンセントと提携し、同社のゲーム部門テンセントゲームズからの独占配信という形を取った[15][22][27]。同年10月、Papergamesは1億5000万元の資金調達を完了させたことにより[28]、同社の企業価値は10億元以上となった[21][29] 。2017年には同社の売上高が3億5千万元を突破した[29]。
この頃同社は、ニキシリーズとは異なる新規のIPを打ち出すこと、そして技術面におけるレベルアップの2つを目標に据えていた[15]。これらを達成すべく、2017年12月20日に恋愛シミュレーションゲーム『恋とプロデューサー〜EVOL×LOVE〜』(以下、『恋とプロデューサー』)[20][30]、2019年4月10日に台湾、香港、マカオ3地域での先行配信[31][32]という形でニキシリーズ第4作『シャイニングニキ』をそれぞれリリースした(中国国内では2019年8月6日にリリース[33])。『恋とプロデューサー』はWeChat、QQ、微博などの主要なSNSで瞬く間に話題となり[34][35]、配信開始から一か月以内でダウンロード数が700 万、累計売上が2億元を突破する大ヒット作となった[12]。一方『シャイニングニキ』は、同社で初めて3Dグラフィックを採用したゲームであり、姚は満足のいく仕上がりにするため、1年間試行錯誤を重ねたと述べている[15][16]。
会社の規模も順調に拡大を続け、2018年2月時点で同社の従業員数は約220人となり[36]、2019年には従業員数が600人以上となっている[15]。2020年6月には自社IPを活用したアニメーション作品の制作を手掛ける部門Paper Animationを設立した他[3][37][38][39]、10月には新作恋愛シミュレーションゲーム『恋と深空』をリリースすることを発表した[40]。2022年11月にはニキシリーズの10周年記念プロジェクトとして第5作『インフィニティニキ』の制作を発表し、シリーズ初のオープンワールドでのアドベンチャーゲームとなることや、対応プラットフォームとしてモバイル以外にPCやPlayStationが含まれることを明らかにした[41][42]。
変革期
近年、Papergamesは女性向けゲームだけでなく、一般向けタイトルにも注力している。2021年9月には同社傘下のTORRE AL CIELOが開発を手掛けるゲームタイトル『逆光潜入』が発表され[43][44]、続く11月のPV公開で本作がステルス要素を取り入れたリアルタイムタクティクスゲームとして開発されることが明らかにされた[45]。また、同じく傘下のTipsWorksによる『バラード・オブ・アンタラ』や社内スタジオの17ZHE Studioによる『百面千相』は、いずれもアクションゲームとして開発されることが発表されている[46][47][48][49]。
姚は過去の発言で、「我々は単なる女性向けゲーム会社として見られることは望んでいない」「我々は自らをクリエイティブカンパニーと位置付けている」と述べており、同社が「女性向け」というイメージから脱却する方針を取ることを表明している[50][51]。
グローバルブランド「Infold Games」の立ち上げ
種類 | 非公開会社 |
|---|---|
| 業種 | 情報通信業 |
| 事業分野 | コンピューターゲーム |
| 設立 | 2022年8月23日 |
| 本社 | |
| 親会社 | Papergames |
2022年8月23日、Papergamesは自社作品の海外展開を担うパブリッシャーとして子会社Infold(インフォールド)をシンガポールに設立[7][52]。本社以外にも、ロサンゼルス、東京、ソウル、台北などにも支社が設置された[53]。その後2024年5月20日に、Papergamesが「Infold Games」(インフォールドゲームズ)のブランド名で海外展開を行うことが正式に発表された[54]。
その第一弾として2024年1月18日に『恋と深空』が全世界で同時リリースされ[55]、配信3日後にはダウンロード数が1千万回を突破[56]、売上高は8億2000万ドルになると予想された[57]。同年12月5日には『インフィニティニキ』がリリースされ、事前ダウンロードでは開始から6時間以内に34地域でのApp Store無料ランキングで首位を獲得した[58]。この他Infold Gamesブランドからは、TipsWorksの『バラード・オブ・アンタラ』がリリース予定となっている[49][59]。中国のゲーム専門メディアGameLookは、2024年の同社の売上高は9億5000万ドル以上と、前年比でおよそ5倍に達する見込みであることを報じている[57]。
2025年1月、『バラード・オブ・アンタラ』の開発チームのメンバーがレイオフされ、100名以上いたチームが大幅に縮小されたというニュースが報じられた[60]他、一部コミュニティの間では本作の開発が打ち切られたとの憶測が広まった[61]。Papergamesはこれについて、同作は発表後にシングルプレイ重視の作品へと開発方針の見直しが行われ、それに伴い組織体制が再編されたと説明しており、現在は新たな方針の下で開発が進められているとしている[4][61]。
傘下企業・スタジオ
TORRE AL CIELO(トーレ・アル・シエロ、空塔工作室)
2021年5月にPapergamesの完全子会社として設立。登記上の社名は、上海空塔網絡科技有限公司(しゃんはいくうとうもうらくかぎゆうげんこうし)[62][63]。
開発中のゲームタイトルに『逆光潜入』がある。
TipsWorks(ティップスワークス)
コナミデジタルエンタテインメントの元社員である楊洋が2017年に設立[60][64]。かつては別の企業の傘下に入っていたが、2021年にPapergamesと業務提携を結び、のちに同社の子会社となった[65][51]。
2020年にリリースされた処女作『パスカルズ・ウェイジャー』(帕斯卡契约、Pascal's Wager)は、買い切り型のゲームとして全世界で200万本を売り上げるヒット作となっている[49][60]。現在、Papergames傘下として最初のタイトルとなる『バラード・オブ・アンタラ』の開発を行っている。