Piranha Bytes
ドイツのゲーム会社
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Piranha Bytes GmbHは、エッセンに拠点を置くドイツのコンピュータゲーム開発会社。1997年に設立され、コンピュータRPGの『Gothicシリーズ』、『Risenシリーズ』、『ELEXシリーズ』で知られる。
- Piranha Bytes Software GmbH (1997–2002)
- Pluto 13 GmbH (2002–2019)
以前の社名 |
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|---|---|
元の種類 | 子会社 |
| 業種 | コンピュータゲーム開発 |
| 設立 | 1997年 |
| 創業者 |
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| 解散 | 2024年6月 |
| 本社 | 、 |
主要人物 | ミヒャエル・ルーヴ (業務執行役員) |
| 製品 |
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従業員数 | 33[1][2] (2021) |
| 親会社 |
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| ウェブサイト | piranha-bytes.com |
1997年に設立され、 1999年にPhenomediaに買収された。Phenomediaが2002年5月に破産申請した際、Piranha Bytesの経営陣がスタジオを買収した。その後、2019年5月にEmbracer Group傘下にあるTHQ Nordicの子会社となった。
2023年12月から閉鎖手続き中であると報じられ、Embracerが新しい所有者を見つけられなかったため、2024年6月頃に閉鎖されたとみられるが、同社は公式声明は出していない[3]。
歴史
1997年10月12日、ボーフムの開発スタジオGreenwood Entertainmentがコンピュータゲーム『Gothic』を開発する過程で、アレクサンダー(アレックス)・ブルッゲマン、ミヒャエル(マイク)・ホーゲ、ステファン・ニュル、トム・プツキらにより、Piranha Bytes Software GmbHが設立された[4][5]。1999年、Piranha Bytes Software GmbHは、Greenwood Entertainmentの親会社であるPhenomedia AGの100%子会社となった[5]。2001年3月、ドイツのパブリッシャShoeboxから『Gothic』は発売された[4]。2002年11月には、早くも続編『Gothic II』がオーストリアのパブリッシャJoWooDから発売された[4]。
2002年に、親会社のPhenomediaが財務上の不祥事の末破産申請した[5]。Piranha Bytes Software GmbHのスタジオ経営陣と一部の従業員がマネジメント・バイアウト(MBO)によりゲームの商標と知的財産権を取得し、新たに設立されたPluto 13 GmbHに譲渡された。商号は「Piranha Bytes」となった新会社である[4][5]。4人の創設者の内、一人だけが新法人に残りチームを率いた[4]。2003年3月、Piranha Bytesはボーフムからエッセンに移転した。Pluto 13 GmbHの株主は全て経営陣とスタッフであり[4]、2004年3月6日にベルリンで設立された連邦コンピュータゲーム開発者協会(G.A.M.E.)の創設メンバーである[6]。同協会が運営する「G.A.M.E.」では、ゲーム開発者向けのセミナーを開催している。
『Gothic 3』の開発と発売をめぐる論争の後、は2007年5月22日に当時のパブリッシャJoWooDと決別することを発表した。アドオンの『Gothic 3: Götterdämmerung』は、『Gothicシリーズ』で初めてPiranha Bytesが開発しなかったゲームとなる。2007年6月18日、Piranha BytesとDeep Silver(Koch Mediaのゲームレーベル)は、今後の協力関係を発表した。しかし、『Gothicシリーズ』での開発権を持たないPiranha Bytesは、『Risenシリーズ』で"『Gothic』風"のゲームを開発し続けた。2009年10月2日、1作目『Risen』がDeep Silverをよりリリースされた[7]。Gamescom 2010で『Risen 2』が発表され、2012年4月27日にDeep Silverからリリースされた[8]。『Risen 2: Dark Waters』はドイツ開発者賞2012で、「ベストロールプレイングゲーム」「ベストグラフィックス」「ベストサウンド」「ベストドイツゲーム」「ベストゲームデザイン」「ベストコンソールゲーム」の6部門にノミネートされ、Piranha Bytesは「ベストスタジオ」にも選出された[9]。 しかし、受賞したのは「ベストロールプレイングゲーム」のみだった[10].
Piranha Bytesによると、その間にJoWoodの権利が切れたため、2012年に『Gothic』ブランドの継続権がスタジオに戻った[11]。しかし、2012年2月のインタビューでプロジェクトディレクターのビョルン・パンクラッツ は、「当面は『Gothicシリーズ』制作の計画は無い」と述べている[12]。2013年1月20日、創設メンバーの一人アレクサンダー・ブルッゲマンが、長い闘病生活の末死去した。ブルッゲマンは『Gothic 1』のリリース後にPiranha Bytesを離れ、小さなゲームプロジェクトに従事した後、Ubisoftの『The Settlers: Rise of an Empire』のゲームデザインなどをしていた[13][14]。
2014年2月に『Risen 3: Titan Lords』が発表され[15]、同年8月14日に発売された。Piranha Bytesはこの作品でGamescom Award 2014の「ベストロールプレイングゲーム賞」を受賞している[16][17]。
2015年6月1日、Piranha Bytesは、ポスト・アポカリプスな世界を舞台にしたサイエンス・ファンタジー『ELEX』を発表した。これはオープンワールド形式のアクションロールプレイングゲームで、THQ Nordic(発表時はNordic Games)が出資し、発売も行った。ゲームは2017年10月17日にPlayStation 4、Xbox One、Windows向けに発売された[18]。 翌年、ドイツ・コンピュータゲーム賞の観客賞を受賞した[19][20]。
2019年5月22日、Embracer Group傘下のTHQ Nordicは、Piranha Bytesの買収を発表した[21][22]。さらに、Piranha Bytesは2019年12月に、Twitterで「現在制作中のロールプレイングゲームを2020年に発表予定」と、タイトルを伏せて発表している[23]。これは様々なゲーム雑誌で、「『ELEX』の続編ではないか」と推測された[24][25][26]。しかし、2020年10月にPiranha Bytesは「2020年に発表されることはない」と述べた[27][28]。そして2021年6月15日、ついに『ELEX 2』が発表され[29]、2022年3月1日に発売された。
2023年、Embracer Groupは大幅なレイオフやスタジオ閉鎖など、未払債務を減らすためのコスト削減策を実施し始めた。THQ Nordic は同年末、Piranha Bytes の買い手を探し始めたと報じられた。これがうまくいかなかったため、12月に全スタッフのレイオフを開始し、翌年に入ってもこの流れは続き、同社はもぬけの殻となった。連邦経済エネルギー省は、320万ユーロの開発資金を提供したコードネーム「WIKI6(『ELEX』第3作に相当)」を一時的にウェブサイトから削除したが、規模が縮小した姉妹スタジオFishlabsでキャンセルされたプロジェクトとは異なり、資金提供の申し立ては取り下げられていないとして、「Currywurst」として復活させた[30][31]。
スタジオ閉鎖
2024年1月22日、Piranha BytesはSNSでメッセージを発信した。現在困難な状況にあることを認めつつ、「まだ見捨てないでください!」の文言と共に、今後のプロジェクトのパートナーを探しつつ、コミュニティに最新情報を提供することを約束した[32]。2024年7月、そのようなパートナーを見つけることができなかったため、6月下旬にスタジオが閉鎖されたことが確認された。ただ、それに関する公式の声明は出ていない[33][34]。
元従業員の何人かは独立系スタジオPithead Studioを設立し、Piranha Bytesの設立当初から参加していたビョルン・パンクラッツと妻のジェニファーが率いており、「没入感のある素晴らしいインディーゲームを開発する」ことを望んでいるという[35]。
従業員
開発作品
| 発売年 | タイトル | プラットフォーム | ゲームエンジン | 発売元 |
|---|---|---|---|---|
| 2001 | Gothic | Microsoft Windows | ZenGin | DE:Egmont Interactive EU:THQ NA:Xicat Interactive |
| 2002 | Gothic II | ZenGin 2.0 | EU:JoWooD Productions NA:Atari, Inc. | |
| 2003 | Gothic II: Night of the Raven[注 1] | JoWooD Productions | ||
| 2006 | Gothic 3 | Genome-Engine | EU:JoWooD Productions/Deep Silver AU:Auran NA:Aspyr Media | |
| 2009 | Risen | Microsoft Windows/Xbox 360[注 2] | Deep Silver | |
| 2012 | Risen 2: Dark Waters | Microsoft Windows/PlayStation 3/Xbox 360 | WW:Deep Silver JP:Ubisoft | |
| 2014 | Risen 3: Titan Lords | Microsoft Windows/PlayStation 3/PlayStation 4/Xbox 360 | Deep Silver | |
| 2017 | ELEX | Microsoft Windows/PlayStation 4/Xbox One | THQ Nordic | |
| 2022 | ELEX II | Microsoft Windows/PlayStation 5/Xbox Series X/S | ||