Qニューロン
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QRFP(pyroglutamylated RFamide peptide)は視床下部で特異的に発現するタンパク質である[3]。領域としては前腹側周室核(anteroventral periventricular nucleus; AVPe)・内側視索前野(medial preoptic area; MPA)・脳室周囲核・外側視床下部(lateral hypothalamic are; LHA)に発現が見られる。
マウスでQRFP発現ニューロンを化学的に活性化させると約30分のうちに体温低下が始まる(平温38℃→25℃)。約2日間低体温が継続し、その後1週間かけて平温へと戻っていく。この効果をQRFP発現領域間で比較すると、AVPe・MPA・脳室周囲核の活性化は体温低下を引き起こし、 LHAの活性化は特に影響を及ぼさない。影響を及ぼすQRFP発現ニューロンはQニューロン、冬眠様の低体温・低代謝状態はQ ニューロン誘起性低体温・低代謝(Q-neuron-induced hypothermia and hypometabolism; QIH) と呼ばれる。
特性
神経伝達物質
Qニューロン集団はグルタミン酸作動性・GABA作動性・両作動性ニューロンを含んでいる(Glu 8割, GABA 1割弱, 両 1.5割)。GABA作動性Qニューロンのみを活性化すると数時間だけの弱い体温低下が起こり、Glu作動性Qニューロンのみを活性化すると立ち上がりの遅いQIHが起こる。
マーカー
Qニューロンの多くはBDNF, Adcyap1, Ptger3(プロスタグランジンE3受容体)を発現している。
QIH
Q ニューロン誘起性低体温・低代謝(Q-neuron-induced hypothermia and hypometabolism; QIH) の間、マウスは身体活動を抑制する。以下は低下が確認されている特性である。
- 体温
- 代謝
- グルコース濃度
- 心拍
- 呼吸
- 脳活動(脳波)
これらの変化はすべて可逆的である(QIH終了後に組織へのダメージがみとめられない)。
QIHの初期段階では体温上昇を伴わない尾血管の拡張、すなわち能動的な体温低下がおきている。