R600 (装甲車)
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R600は、タイ国内でトラックなどの輸送車両を製造するメーカーとして長年の実績がある、パヌス・アッセンブリー(Panus Assembly)社が開発した8輪式の装甲車である[4]。
2010年代末、タイ王国軍は老朽化した装甲車両の更新を必要としており、R600はその後継となる多目的装甲車として開発された[4]。約2年間の設計期間と試作車両の製造を経て、2021年3月21日にタイ国防省から装備品として認証を受けている[1][2][4]。設計はタイで行われたが完全な国産車両というわけではなく、最終組み立てはタイ国内で行われているものの、車体部分は中国製である[2][4]。
基本型のR600のほか、海上運用を想定した海兵隊向けの派生モデルであるR600Aも開発されている[4]。こちらは原型と比べて車体が軽量化されており、強力なウォータージェットを搭載して水上での機動力が強化されている[4]。
設計
戦闘重量25トン、全長8.4メートル、全幅3.2メートルという巨大な装甲車で、兵員輸送型では乗員2名に加えて兵員20名を搭乗させることができる[1][2][注釈 1]。エンジンは600馬力のカミンズ社製で、最高速度は路上で時速110キロメートル、航続距離は800キロメートルである[1][2][4]。また海兵隊向けモデルの場合、シーステートIIまでの環境で水上航行が可能であり、航行速度は時速12キロメートルとされる[6]。足回りは4輪駆動と8輪駆動を切り替えることができ、油気圧式サスペンションを装備している[6]。
装甲については、メーカー発表によればNATOの軍用車両防弾規格であるSTANAG 4569でレベル2相当の防弾能力があり、7.62×39mm小銃弾に抗堪する[1][3]。また、オプションでレベル3に強化することも可能とされる[1][3]。
武装に関しては、7.62ミリ機関銃から120ミリ砲まで幅広い火器に対応しており、一部の車両には30ミリ機関砲を装備したトルコのアセルサン社製砲塔の搭載が確認されている[2][4]。
R600にはデジタル式の車両制御システムが搭載されており、リアルタイムで車両の状態を確認可能なほか、バックアップ用のアナログ式計器も備えている[6]。車内にはエアコンも装備されている[6]。