SWTPC 6800 Computer System

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SWTPC 6800 Computer Systemは、通称でSWTPC 6800ともいい、サウスウエスト・テクニカル・プロダクツ社(Southwest Technical Products Corporation)によって開発され、1975年に発表された初期のマイクロコンピュータである。本機はMotorola 6800マイクロプロセッサをベースに設計されており、本機の名称もこのプロセッサに由来する。SWTPC 6800 は、Motorola 6800 ベースのマイクロコンピュータとして最初期のものである[1]

SWTPC 6800 Computer System

概要

SWTPC 6800 は、SS-50バス英語版の祖となった機種である。SWTPC 6800は、その扱いやすさと豊富なドキュメントによって、当時の6800ベースのシステムの中でも特に人気を博した。構造は単純であるが、ROMに内蔵されたMIKBUGというレジデントモニタにより、電源投入直後から即座にプログラムのデータ入力が可能であり、ソフトウェアのブートストラップ処理を必要とした他の同時代のマイクロコンピュータとは一線を画していた。サウスウエスト・テクニカル・プロダクツ社は、SWTPC 6800 を1975年11月に、米国で450ドルでキット形式で発売した[2]

1978年にアップグレードされ、1980年に販売終了となった[3]

入出力用の純正端末「SWTPC CT1024」
入出力装置

入出力用に、テレビ利用の自社端末「SWTPC CT1024」も275ドルで販売[1]。そのディスプレイはモノクロ表示で、32行表示、1行あたり32キャラクタ(文字)を表示するものである。また、当時市販されていた任意のASCII端末を接続して使用することもできた[2]

また簡易型ドットマトリクスプリンタも250ドルで販売していた[1]

外部記憶装置

フロッピーディスクドライブが1977年6月に発売となった[4]

仕様

SWTPC 6800 の内部構造
  • 搭載マイクロプロセッサ - Motorola 6800
  • クロック周波数 - 980 kHz
  • RAM容量 - 標準 4 KB。最大で32 KBまで拡張可能[5]
  • インタフェースボード用スロット数 - 8[5]
  • 寸法 - 6.75 × 15 × 15.375 インチ(17.15 cm × 38.10 cm × 39.05 cm)[6]

ソフトウェア

モニタプログラム

MIKBUG または SWTBUG。システムの起動と基本的な入出力(I/O)を制御するROMベースのモニタプログラム。メモリの確認・変更、プログラムの(データレコーダによるカセットテープからの)ロード・保存、レジスタの表示、ユーザープログラムへのジャンプといった機能を提供する。MIKBUGはモトローラ純正だが、同社独自の拡張版であるSWTBUGを使用するのが基本[7]。どちらを使うかユーザが選べた。

プログラム開発環境、プログラミング言語など
  • エディタおよびアセンブラ - エディタアセンブリ言語ニーモニック)でプログラムを書くために使用され、書いたプログラムをアセンブラ機械語に変換した[8]
  • BASIC - Tiny BASIC。そして4K BASIC / 8K BASIC。初期段階ではロバート・ウイテルウィク (Robert Uiterwyk) がSWTPC 6800向けに書いたMICRO BASIC 1.3 (Tiny BASIC) が提供された。その後、より機能が強化された4K BASICや8K BASICが提供された[9][10]
DOS
  • FDOS - 1977年6月のフロッピーディスクシステム(MF-68)導入に伴い提供された、初期のディスクオペレーティングシステム(Floppy Disk Operating System)[11]
  • FLEX - SWTPC 6800やSWTPC 6809(後述)のユーザーにかなり普及した、より高度なオペレーティングシステム。Technical Systems Consultants (TSC)が開発。[12]
ユーティリティやゲームなど

ニュースレターや本機のユーザーコミュニティを通じて、以下のような様々なユーティリティやゲームが配布された。

  • CT-1024ターミナルシステムまたはGT-61グラフィックターミナルを使用したSpacewarStar Trekのプログラムなど
  • デジタル時計プログラム、HP-65に似たプログラマブル計算機風のプログラムなど[13]

後継モデルと互換性

同社は、SWTPC 6800 に続き、1979年に S/09 を、1980年には 69/K、69/A、69/56 を発表した。これら4機種は、いずれもオリジナルの Motorola 6800 プロセッサの後継であるMotorola 6809を搭載している。SWTPC 6800 は、同社が販売したシステムボードキットを用いることで S/09 に変換することが可能であり、この変換後も既存の6800用周辺機器および拡張カードとの互換性が維持されていた。一方で、69/K、69/A、69/56 の3機種は、6800 とは互換性のない新設計のシステムボードおよびシャーシを採用している。69/K はキット形式で販売されたが、69/A および 69/56 は完成品として出荷されており、後者はメインメモリが8KBの69/Aに対して56KBに増強されていた[14][15][16]

関連項目

脚注

外部リンク

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