SoftEther 1.0
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動作環境
SoftEther 1.0はLANカード・スイッチングハブを忠実にエミュレートしEthernet Over IPを実現。通常のIPネットワーク上に仮想イーサネットを作ることができる。HTTP Proxy/ SSH / Socks のいずれかを使って通信するため、通常のファイアウォールを通過することが可能である。これらの機能のうち一部を搭載したVPNソフトウェアは以前にも存在したが、SoftEther 1.0が反響を呼んだのは、それまで有償製品が主流であったWindows向けのVPNソフトウエアに無償ソフトウエアとして分け入ったこと、従来のVPNソフトウエアの設定がネットワークに関する知識を必要としていたことに対し、SoftEther 1.0ではごく簡単なインストールだけでVPN機能が使えたこと、PPTPやIPsecなどのレイヤ3を仮想化するVPN技術と比較してレイヤ2(Ethernet)を仮想化することにより柔軟なVPN構築が可能となったことなどが評価されたためである。
SoftEther 1.0は情報処理振興事業協会(IPA)が主催する未踏ソフトウェア創造事業 未踏ユース部門に採択され、支援をうけ開発された。登大遊が個人で運営していたSoftEther.com Webサイト(後にソフトイーサが運営)で配布されていた無料版のほか、法人向けの商用版SoftEther CAが三菱マテリアル株式会社から発売されている。
未踏ソフトウェア創造事業のプロジェクト期間の終了に伴い、SoftEther 1.0の開発は2004年3月に終了した。その後、開発者の登が中心となって起業した筑波大学発ベンチャー企業であるソフトイーサが後継バージョンであるSoftEther VPN 2.0(開発時のソフトウェアの名称)の開発を開始した。
SoftEther VPN 2.0は2005年12月に開発が完了し、PacketiX VPN 2.0としてリリースされた。
- Windows Server 2003
- Windows XP
- Windows 2000
- Linux版(仮想LANカードはサポート対象外)
構成
SoftEther 1.0を構成する主なソフトウェアは以下の通りである。
※上記2つは独立してインストール可能。
- デバイスドライバ
- SoftEther仮想LANカードアダプタ - 通常のLANカード同様、Windowsのデバイスマネージャに登録され、コントロールパネルの「ネットワーク接続」から設定可能。MACアドレスは自動で設定される。
- 管理用ソフトウェア
- SoftEtherドライバとサービスの設定 - 上記3つの起動/停止/インストール/アンインストール、仮想LANカードに付けられたMACアドレスの設定変更をここから行える。
- SoftEther仮想HUB管理クライアント - 仮想ハブがインストールされたコンピュータに接続し管理コンソールを開く。
- SoftEther接続マネージャ - 仮想ハブへの接続/切断を行う。HTTP Proxy/SSH/Socks経由での接続が必要な場合はここで設定する。
主な機能
- 仮想LAN上での通信は独自の通信プロトコル(SoftEtherプロトコル)を用いて行われる。オペレーティングシステム(OS)やネットワーク機器はSoftEtherプロトコルを含むTCP/IPパケットを通常のTCP/IPパケットと区別できないため、一般的なファイアーウォール等を通り抜けることが可能である。
- 仮想LANカードをインストールしたコンピュータ上で、Windows XPまたはWindows Server 2003の機能を用いて仮想LANと物理LANをブリッジ接続することができる。
- 仮想LAN内でDHCP・NATの運用が可能である。
- 仮想ハブによるパケットフィルタリング機能、ログ保存機能。
- 仮想ハブコンポーネントと仮想LANコンポーネントの両方を1台のコンピュータにインストールすることにより、クライアントとなるコンピュータが仮想ハブの機能を兼ねることができる。