XLRタイプコネクター
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つくり

左よりケーブル用メス、オス各端子。

メス側は青い。
1番ピンが他のピンより先に接続される構造である。1番ピンは原則接地 (GND) で、信号線接続の前に筐体間電位差が解消されるため、抜き挿し時のノイズを嫌うオーディオ用音声コネクタとしてデファクトスタンダードとなる。
プラグ側がメス、ジャック(レセプタクル)側がオス電極と形状上の特徴があり、多数の電極が並列する形状だがコネクタの抜き差しが容易で、ロック機構で脱落を防止している。
外観上は、舞台やスタジオの照明が反射しないよう艶消しの銀色や黒色とされる。
オーディオ採用事例
現在は平衡回路の接続で標準的なコネクタで、マイクロフォンの接続用として広く知られるほかにスピーカー接続、デジタル伝送、アナログオーディオ伝送などに用いる。
電子機器は外部へ電圧供給する出力側にメスコネクタを用いて不測のショート事故を防止するが、プロオーディオはミキサーのマイク入力からマイクへファンタム、ファントム電源など電源を供給する需要があった。このためミキサーの入力側ショート防止を優先し、機器同士をオス/メスのケーブルで接続する利便性を採用したことから、一般の電子機器と逆にマイクなど出力側でオス、ミキサーなど入力側でメス端子を用いることが一般的になった。
3極コネクタによる音声の平衡接続で信号線の正相(HOTと称する)は、2番ピンと3番ピンで長く混乱していたが、2番ピンをHOT、と1992年にAES14-1992として規格化されて国際標準となった。同時に5極コネクタで2ch平衡接続のピン配置も規格化された。
不平衡回路接続
XLRコネクタからフォーンコネクタなど不平衡回路に接続する[注 1]場合は、逆相側(COLDと称す、XLRの3番ピン)を非接続にするか、不平衡側のGNDに接続する。
逆相側非接続で正相とGNDのみを接続することは元の信号のHot側半分だけ利用することに等しく、ノイズはキャンセルされない。逆相側を不平衡側GNDへ繋ぐことは、平衡から不平衡へ切り替わることを意味する。
インピーダンスはマッチングトランスを用いて回避する。インピーダンス整合に詳述がある。
- フォーンコネクタ接続
XLRから2極フォーンコネクタ (Tip-Sleeve) へ接続する場合はXLRの2番がTipに、1番と3番がSleeveに接続される市販品ケーブルが多い。
XLRから3極フォーンコネクタ (Tip-Ring-Sleeve) へ接続する場合は、XLRの2番をTip、3番をRing、1番をSleeve、で接続するものが標準的である。これは平衡モノラルが前提で、ステレオ信号としてはL信号に対する反転信号がR信号となり不自然である。
- モノラル端子入力
ステレオLR信号を混合してモノラル信号へ変換するコネクタが市販されているが、これに前述のXLR-TRS(平衡モノラル)ケーブルなどを介してマイクなどを接続すると、HotとColdの逆信号が混合されて信号が相殺される無効な接続となる。平衡信号から不平衡モノラル信号を取り出す場合に、平衡モノラル用のXLR-TRS変換ケーブルを介することは不適である。
- ステレオ端子入力
ICレコーダーなど不平衡ステレオTRSへダイナミックマイクを接続する特異な用途へ向けて、XLRの2番がTipとRing、1番と3番がSleeveに繋がれた変則配線の製品が市販され、これにより信号相殺とならず正相信号をLR共通信号として扱い可能となる。
- 家庭向けオーディオ機器のライン入出力
一般家庭向けのオーディオ機器にラインアウトやバランス接続用として採用事例も散見される。この場合に音楽信号はマイクロフォンの信号レベルよりも桁違いなラインレベルとなり、ケーブル長も収録業務に比して短いため信号減衰は少なく、ケーブル部分は外部ノイズの影響を受け難く、オーディオ用は3ピンのうち1つが使用されていない。左右信号が独立していることから、オーディオのバランス接続用として左右のホットとアースが独立する場合、赤白RCA端子やミニプラグ2つなども可能である。これは本来用途を考えた場合に特に利点はない。このほかオーディオ用に使われる端子は比較的小型で、金属端子の大小差による電気伝導率の差から、微細な信号の違いが生じて音の違いとなる。業務で使用される信頼性とファッション性などから、一般向けハイエンド製品で採用事例が散見される。
電源コネクタ事例
おもなメーカー
既知の課題
おもな関連規格
- AES14-1992 - XLRコネクターの極性、接続の方向性に関して定義された。
- AES3-2003 (AES3-1992) - デジタルオーディオ信号のバランス伝送の接続に関して定義された。
