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Xiaomi・SU7

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Xiaomi SU7(中:小米SU7)は、Xiaomiが開発・販売するBEVのセダンである。総合家電メーカーの同社初の自動車であり、自社の自動車工場で生産される[1]。「SU」は「Speed Ultra」の略である。

概要 概要, 製造国 ...
Xiaomi・SU7
Xiaomi SU7
概要
製造国 中華人民共和国の旗 中華人民共和国
販売期間 2024年3月 - 2026年2月
ボディ
乗車定員 4名
ボディタイプ 4ドアセダン
駆動方式 後輪駆動、四輪駆動
パワートレイン
モーター 永久磁石同期電動機TZ220XS000
最高出力 220 kW (299 PS)(後輪駆動)
495 kW (673 PS)(AWD)
1,139kW (1,548 PS)(Ultra)
最大トルク 400 Nm(後輪駆動)
838 Nm(AWD)
1,770 Nm(Ultra)
サスペンション
前 ダブルウィッシュボーン式
後 マルチリンク式
車両寸法
ホイールベース 3,000mm
全長 4,997mm
全幅 1,963mm
全高 1,455mm
車両重量 1,980~2,205kg
その他
全電気航続距離 CLTCモード
668 km(73.6kWhLFPバッテリー)
830 km(94.3kWhLFPバッテリー)
800 km(101kWh三元系バッテリー)
620 km(93.7kWh三元系バッテリー)
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年表

2021年3月、Xiaomiは電気自動車市場に参入する意向を発表した。雷軍CEOは、同社がこのプロジェクトに今後10年間で約100億米ドルの投資を想定すると説明。開発拠点として、全額出資子会社「小米汽車」が北京経済技術開発区に設立された。[2]

2023年8月、中国国家発展改革委員会から車両生産許可を取得した。

同年12月28日、小米汽車として初となる技術発表会を開催し、開発中のEVセダン「SU7」を初公開した[3]。同時に雷軍CEOは、今後15〜20年かけて努力を続け、小米汽車を世界トップ5の自動車メーカーとする方針を示した[4]。

2024年3月28日、小米汽車は「SU7」の発表会を開き、同日から発売すると発表した。価格は標準モデルで21万5900元(約450万円)、上位グレードの「Pro」で24万5900元(約515万円)、上位モデル「MAX」は29万9000元(約630万円)に設定した。最初の27分間で5万件の注文が入ったという[5][6]。2025年3月18日には20万台目の納車が報告されている[7]。

同年10月28日、トラック用に開発された「Xiaomi SU7 Ultra プロトタイプ」は、ニュルブルクリンク北コースで6分46秒874を記録し、4ドアカーとしてのラップ記録を刷新した(プロトタイプである点に留意)[8]。翌29日には、「SU7 Ultra」の市販版を発表し、予価は81万4900元(約1700万円)とした[9]。

2025年6月には、ニュルブルクリンクで「SU7 Ultra」の市販版が7分4秒957のEV記録を更新した[10]。公式には「電動エグゼクティブカー」に分類されるが、「電動スーパースポーツカー」のリマック・ネヴェーラ(7分5秒298)を上回るタイムであった[11]。また、プロトタイプは記録を6分22秒091に更新し、あらゆる市販車記録より早く、「プロトタイプ」で3位のタイムとなった[11]。

2026年2月にはSU7の生産を終了し、同年4月に次世代モデルをリリースされる予定を発表された。[12]。

仕様

SU7には、「SU7」と「SU7 MAX」の2モデルが設定される。車体は共通で、空気抵抗係数(Cd値)は0.195と世界の量産車で最も低い。車体デザインチームはBMWから引き抜かれた李田原が率いており、デザインコンサルタントには元BMWのクリス・バングルが就いた[13]。

標準仕様のSU7は1機のモーターで後輪を駆動し、最高出力は299PS、0-100km/h加速時間は5.28秒、航続距離は668km。バッテリーパックは、BYD製の73.6kWhリン酸鉄リチウム(LFP)系電池を採用し、急速充電400Vに対応、15分間の充電で330km分をチャージできる。ProグレードではCATL製の94.3kWhLFP系電池が搭載され、航続距離は830kmになる。

SU7 MAXは前後2機のモーターで全輪を駆動し、最高出力は673PS、0-100km/h加速時間は2.78秒、航続距離は800km。バッテリーパックはCATL製の三元系電池を採用し、急速充電は800Vまで対応、15分間の充電で510km分チャージできる。

コックピットには16.1インチの中央制御スクリーン、56インチの超大型ヘッドアップディスプレー(HUD)、回転式の計器ディスプレーを備える。後部座席にはXiaomiのタブレット端末「Mi Pad」を搭載。米クアルコムの車載用チップ「Snapdragon 8295」を採用して5つの画面を連携させる。また、独自の「Xiaomi HyperOS」を搭載し、スマートエコシステムを人間×クルマ×家に広げる[14]。

「シャオミ・パイロット」と呼ぶ運転支援システムは、LiDAR(標準グレードは非搭載)、3基のミリ波レーダー、11基の高精細カメラ、12基の超音波センサーを搭載。Nvidiaのチップで処理を行い、レベル2の運転支援システムや駐車アシストを提供する。

SU7 Ultra

Xiaomi SU7 Ultra プロトタイプ
Xiaomi SU7 Ultra(リア)

Xiaomiは2024年7月にニュルブルクリンクトラックでの競争を表明し、2024年10月にニュルブルクリンクでノンプロダクションラップ記録を挑むプロトタイプカーを使用、2025年にはニュルブルクリンクでプロダクションカーラップ記録を正式に目指すプロダクションモデルを使用する計画を発表した[8]。

SU7 Ultraは、Xiaomi EVが独自開発した578PSを出力するV8sを2つと392PSを出力するV6sを1つ搭載した3モーター4WDシステムを特徴としており、最大1,548PS・1,770Nmを発揮する[8]。これにより、0-100 km/h加速時間は1.98秒、最高速度は350 km/h超とする。また、曙ブレーキ製のカーボンセラミックブレーキが採用されており、100km/h から0km/hの制動距離は30.8mとしている[15]。さらに、プロトタイプではカーボン100%の外装や巨大なエアロパーツ等の採用により、車両重量は1900kgに抑える一方で、2145kgにもおよぶダウンフォースを獲得している[16]。

2024年10月28日に発表された量産車バージョンでは、動力システムをプロトタイプと同様にしながらも、控えめなエアロおよび冷却パッケージが搭載され、最高速度も333km/hに制限することで、公道での使用を可能にしている。バッテリーパックはCATL製93.7kWhが採用され、航続距離は620kmになる[17]。

2025年6月7日、Xiaomiとレースゲームの「グランツーリスモ7」がコラボレーションを発表し、収録が決定した[18]。

2025年6月27日、正式な市場投入と、サーキット仕様の「Track Package」、ニュルブルクリンクでの記録達成を記念した特別仕様車「Nürburgring Limited Edition」の2つの高性能バージョンが発表された[19]。

不具合等

サーキット走行での事故

SU7の発売後、複数のユーザーがサーキット走行での事故を報告した。これに対し、Xiaomiは、SU7 Maxはトラックでの使用を想定していないことを声明で発表する事態となった。説明では、SU7はブレーキに日常の運転に適したNAO摩擦パッドを採用しており、サーキット走行時の継続的な高負荷と高温は許容範囲を超えかねないとしている[20]。SU7 Ultraは、カーボンセラミックブレーキを備えている。

パーキングアシスト機能の異常

2024年10月30日、SU7でパーキングアシスト機能のメジャーアップデートが適用された。11月14日、一部のオーナーがパーキングアシスト機能の異常を報告し、Xiaomiは苦情対応に追われた。社はすぐに調査を開始し、クラウド利用によるタイミング同期の異常が原因と説明した。テストと検証、そして規制当局とのやり取りを経て、2か月後にOTAアップデートによるリコールを発表した[21]。

「ナビゲート・オン・オートパイロット(NOA)」による事故

2025年3月29日夜、中国安徽省の高速道路でSU7がガードレールに衝突して炎上し、乗車していた大学生3人が死亡するという事故が発生[22]。「ナビゲート・オン・オートパイロット(NOA)」による運転支援機能を使った状態で走行していた。NOAを使い116km/hで走行していたところ、斜線制限がかかる工事中の規制区域に差しかかった際に、システムが前方の障害物を検知してドライバーに警告して減速し始めたが遅く、その2秒後には97km/hでコンクリート障壁に衝突してしまった。工事区間における同様の事故は日本でも発生している[23]。

これ以前にも運転支援システムによる事故が複数報告されていたこともあり、行政が動き出し、4月16日には、工業情報化部(MIIT)が自動車メーカー各社に対して、運転支援技術に関する誇大宣伝を規制する新たな措置を公告した[24]。5月5日、Xiaomiは公式サイトでインテリジェント運転の名称をアシスト運転に変更した。SU7モデルの「Xiaomi Smart Driving Pro」が「Xiaomi Assisted Driving Pro」に、SU7 Pro/Maxモデルの「Xiaomi Smart Driving Max」が「Xiaomi End to End Assisted Driving Pro」に名称が変更された。9月19日には運転支援システムのリコールが発表された[25]。

オプション部品の虚偽

シャオミグループは、SU7 Ultraのオプションとして「デュアルベント付きカーボンファイバーフード」を巡り「不明瞭な宣伝」があったとして謝罪した。このオプション部品は内部にエアダクトがないことが判明したことを受け、SU7 Ultraの所有者約400人が払い戻しを求めている[26]。

ドアロック機構の不備による炎上事故

2025年10月13日午前3時過ぎ、四川省成都市で、乗用車が別の自動車と衝突した後に、中央分離帯をこえ、炎上する事故が発生。このとき、電子式ドアロック機構が解除されず、運転席に閉じ込められた31歳の男性が焼死した[27]。

脚注

外部リンク

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