Z800
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レジスタセットの拡張はないが、命令セットは大幅に直交化され、汎用性を高めた。多数の8ビット操作や16ビット操作が追加され、Z80では用途が限定されていた HL、IX、IY レジスタは、16ビット幅の汎用のアキュムレータとされた。Z80でも可能なレジスタオペランドへの使用に加え、即値データ、直接アドレス、レジスタ間接、インデックス付きオペランド、プログラムカウンタ相対などにも使えるようになった。8ビット演算でも、スタックポインタ相対アドレッシングと8ビットまたは16ビットの即値オフセットが可能となっている。
アドレスバスは16MBのメモリを扱えるよう24ビット幅に拡張された。製品としては外部バスを19ビットに制限して40pinのパッケージに収めて512kBメモリを扱えるバージョンと、24ビット外部バスで16MBメモリを扱える64pinのパッケージに収めたバージョンが用意された。Z80と同様、DRAMコントローラとクロックを内蔵している。256バイトのRAMを内蔵し、スクラッチパッドとしても使えるし、キャッシュとしても機能する。キャッシュとして利用する場合には、命令キャッシュ/データキャッシュ/両用の設定ができる。
さらに、マルチプロセッシングという野心的な構想もあり、疎結合または密結合のスレーブプロセッサ群を構成可能で、メモリを共有するか否かも選択可能とされた。これを extended processing architecture および extended processing units (EPU) と称した。
もう1つのオプションとして、Z80と互換性の高い8ビットデータバスの他に16ビットデータバスの製品もあり、メモリシステムが適切に設計されていればデータ転送レートが2倍になる。外部アドレスバスの幅も2種類あるので、このチップには4つのバージョンが存在した。
| part # | ピン数 | データバス幅 | アドレスバス幅 |
|---|---|---|---|
| Z8108 | 40 | 8ビット | 19ビット (512kB) |
| Z8116 | 40 | 16ビット | 19ビット (512kB) |
| Z8208 | 64 | 8ビット | 24ビット (16MB) |
| Z8216 | 64 | 16ビット | 24ビット (16MB) |