∂
筆記体のdを様式化した記号、数学記号
From Wikipedia, the free encyclopedia
歴史
この記号は、1770年にニコラ・ド・コンドルセが偏差分の記号として使用し、1786年にアドリアン=マリ・ルジャンドルによって偏微分に採用された[1]。
積分記号が長いsの特殊なタイプとして生まれた(1686年にライプニッツが印刷で初めて使用した)ように、この記号は d という文字の特殊な草書体を表している。ルジャンドルはこの記号の使用を止めたが、1841年にカール・グスタフ・ヤコブ・ヤコビによって再び取り上げられ[2]、広く使用されるようになった[3]。
名称
用途
偏微分での利用
→「偏微分」も参照
多変数関数に対する偏微分を考える場合、どの変数で微分するかを明らかにする必要がある。例えば2変数関数 f(x, y) に対して x で偏微分する場合、常微分を表す d の代わりに∂を用いて次のように表す。
同様に y で偏微分した場合は のように表す。
境界としての利用
→「境界 (位相空間論)」も参照
たとえばある位相空間の部分集合の境界をラウンドディーを用いて示す場合は次のようになる。
ヤコビ行列
→「ヤコビ行列」も参照
多変数ベクトル値関数の勾配ベクトルを縦に並べたものをヤコビ行列(やこびぎょうれつ、英: Jacobian matrix)または関数行列と呼び、∂記号を用いて次のように表す。
符号位置
| 記号 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 名称 |
|---|---|---|---|---|
| ∂ | U+2202 | 1-2-63 | ∂∂∂ | デル、ラウンドディー |