エルフは2トンクラスのトラックにキャブオーバーレイアウトと経済的なディーゼルエンジンを持ち込み、一クラス下のトヨタ・トヨエースと共にオート三輪を駆逐して1960年代の小型トラックの代名詞的存在になって行くが、中小企業主などが休日にマイカー代わりにトラックを利用することが多かった当時、ボンネット版を持たないことは競争上やはり不利であった。
そこで、ライバルの日産・ジュニア、トヨタ・スタウト、プリンス・マイラーに対抗すべく、1961年(昭和36年)1月に登場したのがTK型小型トラックことエルフィンであり、丸形2灯式のヘッドランプとフラットなボンネットを持つシンプルで均整の取れたスタイルを持っていた。エルフ同様、ヒルマンミンクスベースの1,500 ccガソリンエンジンと、エルフ、ベレルと共通の2,000 ccディーゼルエンジンが選択できた。ダブルキャブ等の派生ボディも注文可能であった。ボディはピックアップトラックの他にライトバンも設定されていた。
ディーゼルの経済性を主な武器に販売され、タイなどへの輸出も盛んに行われたが、積載効率の高いキャブオーバー形がこのクラスの大半を占めるようになり、比較的短期間で生産が終了した。現存台数はあったとしても極めて少ないと思われ、車名自体がほとんど忘れ去られている状況である。