おとぎ奉り
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舞台は、小京都として知られるK県 宮古野市。その平和な田舎町で、突如「眷族」と呼ばれる妖怪が現れ、人々に襲い掛かる事件が発生する。
そんなある日、主人公の平凡な高校生 駿河妖介は、神社の祠を壊してしまったことから朱雀に取りつかれ、「自身の未来」を契約の対価にされてしまう。六条神社の巫女で、さまざまな異形を見ることができる「見鬼」の力を持っている因幡よもぎを助けるため、妖介は神器「朱雀の弓」を使って、なんとか己の眷属「蜘蛛猫」を倒すことに成功する。
翌日、大量の虫を操ることによって住民たちを高熱で倒れさせる庚の眷属「炎陽」が出現し、「青龍の槍」の神器使いである日本史教師 蝦夷龍一と共に討ち倒す。だが、「未来」を対価にされた妖介は、残された寿命がたった1年しかないことが判明する。(第1巻まで)
その後、「眷属」の存在は警察にも認知されることになり、「玄武の盾」の神器使いの女子小学生 美河いろり、「白虎の爪」の神器使いの不良中学生 甲斐健二らと共に、妖介たちは眷族と戦う宿命を背負う事になる。
登場人物
神器使い
- 駿河 妖介(するが ようすけ)
- 朱雀の神器使いで、本作の主人公。17歳の高校2年生。ある日、六条神社にある朱雀の祠を誤って壊してしまった妖介は、知らず朱雀の力を宿してしまう。その後、朱雀に自らの未来(つまりは寿命)を奉ってしまった妖介は、それと引き換えに神器「朱雀の弓」を授かる。
- 後の戦いで神器の力を引き出し、ホーミング、物体貫通、(撃った後の)矢の分裂が出来るようになる。最終的に矢の弾数制限を瞬時に補える「本命昇供の矢」を朱雀から授かることが可能になったが、矢一本につき残りの寿命から一日を差し出さねばならない。劇中矢を大量に授かった時は髪の色が落ちてしまった。
- 妖介に限らず、神器使いは眷属が発生してから丸一年戦い続けねばならない(一度発生すると周期的に発生するため)。一応眷属をすべて倒せば奉ったものは返ってくると信じて戦ってはいるが、実際どうなるかは判らない。
- 蝦夷 龍一(えぞ りゅういち)
- 青龍の神器使い。25歳。3年生の日本史を担当する教師であり、後に妖介達の担任となる。宿していた青龍の力が神器として発現したと同時に髪の色が真っ白になった。
- 学生の頃、まだ青龍の祠が取り壊される以前に光る御神体を祠から盗んでしまう。このときに青龍を宿す。契約として奉りものを要求されたが、嫌な予感から一番大切でないもの、「味覚」と答えた。その後今回の眷属の発生と共に青龍の槍を発現。
- しかし物語後半、奉りものは価値のあるものでなければ神器は真の力を発揮しないと青龍に言われ(実際槍は一撃のパワーが足りていなかった)、窮地にあったこともあり、嗅覚を奉り(最終話にて判明。)、二本目の槍を授かる。最終戦においては視覚を奉ることで槍の威力が強力なものになり、聴覚による圧倒的な空間認識力を授かった。
- 美河 いろり(みかわ いろり)
- 玄武の神器使い。11歳の小学生。いろりがまだ母胎に居る時、玄武の問い掛けに対し、無意識の内に母そのものを奉り、神器「玄武の盾」を授かる。このことから彼女は神器を母と呼んでいる。継母とはあまり上手くいっていないようだ。
- 玄武の盾は実際に盾として使うほか、受ける力をそのまま跳ね返すことが出来る。通常跳ね返しは一瞬で終わってしまうが、常に働きかけられている力、重力を反発させ続けて空を飛んだりも出来る。重力が働きかけているので、ある程度の跳ね返し(衝撃波の発生)は好きな時に使える。劇中玄武は後に新能力が発現したり、後から何かを奉ったりしていない唯一の神器。
- 甲斐 健二(かい けんじ)
- 白虎の神器使い。14歳の中学生。妖介とは、幼い頃からの知り合いでもある。妖介達と癸(みずのと)の眷族との戦いに巻き込まれ、逃げた先で白虎の力を宿し、友(の命)を奉ってしまう。神器「白虎の爪」を授かる。
- 神器使いになった後も「友人を殺した」という自責の念から逃れられず、精神的に不安定なままだったので、神器の本来の能力を発揮できないままでいた。
- 物語後半、ついに神器が変調をきたしまともに発動さえできなくなる。その後よもぎの儀式によって白虎と向き合い、決心をつけた後は篭手の爪が大きくなり、やはり髪の色が抜けてしまった。
- その後の眷属との戦闘で、順子達が乗る特急列車に眷属ごと追突され右腕の肘から先を失ってしまう。それ以降の戦闘では神器を発現させた時だけ、半透明の仮初の腕が再生されるようになった
見鬼の能力者
- 因幡 よもぎ(いなば よもぎ)
- 見鬼の能力を持ち、神器使い以外には見えない神器などを見ることができる。また、よもぎの手助けをする5匹のキツネが憑いている。六条神社に住んでいる。
- 後半では祖父の残した文献から陰陽術を学び、健二の神器の暴走を沈めるほか眷属との戦闘でも確かな戦力として成長した。ちなみに彼氏持ち。
- 大和 林檎(やまと りんご)
- 15歳の少女。1年前に両親が土砂崩れで死亡し、田舎の祖母に引き取られて暮らしている。口うるさい祖母とは折り合いが悪く、田舎暮らしに辟易しており、両親と一緒に死んでいたらと思っていた。
- よもぎと同様に見鬼の能力を持つが、よもぎのそれと比べて劣っているようである。四ヶ峰山で出会った豆狸の「ムーちゃん」が、常に側に居るようである。妖介に想いを寄せている。
クラスメイト
- 山城 潤子(やましろ じゅんこ)
- 妖介とは幼い頃からの知り合いであり、密かに想いを寄せている。
- 物語後半、乗っていた特急列車が戦闘に巻き込まれ脱線。列車内で民間人の避難を誘導していたが脱出が間に合わず、列車と共に一人崖から落下し特に頭部に重傷を負ってしまう。一命は取り留めたものの今までの記憶はおろか、生活に必要な記憶の大部分を失ってしまったため、言葉が使えなくなるなど(器官が傷つき物理的に発声が出来なくなったわけではない)、介護無しにはまともに生活が出来なくなってしまった。
- 大隅 太一(おおすみ たいち)
- 妖介の友人。
- 小学生の頃から妖介、潤子、健二とつるんでいた。
- 磐城 静香 (いわき しずか)
- 妖介らのクラスメイト。民俗学部で、オカルトにも詳しい。
- 鷲尾タク
- 妖介らのクラスメイト。画像編集ソフトを使って、女子生徒の「エロ合成写真」を作っている。
単行本
・旧版
ガムコミックスとして、ワニブックスより発行。
- ISBN 978-4847034374
- ISBN 978-4847034480
- ISBN 978-4847034619
- ISBN 978-4847034763
- ISBN 978-4847034923
- ISBN 978-4847035111
- ISBN 978-4847035418
- ISBN 978-4847035661
- ISBN 978-4847035890
- 通常版:ISBN 978-4847036125
初回限定版(第零巻付き):ISBN 978-4847036132 - ISBN 978-4847036286
- 通常版:ISBN 978-4847036538
初回限定版(小冊子付き):ISBN 978-4847036545
全12巻
※ 10巻と12巻にある初回限定版と通常版は、それぞれ異なったカバーイラストになっている。
・新装版
バンチコミックスデラックスとして、新潮社より発行。
- ISBN 978-4107716095
- ISBN 978-4107716101
- ISBN 978-4107716118
- ISBN 978-4107716125
- ISBN 978-4107716132
- ISBN 978-4107716149
全8巻予定