ぐうたら感謝の日

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ぐうたら感謝の日(ぐうたらかんしゃのひ)は、藤子・F・不二雄の漫画『ドラえもん』に登場する架空の祝日。法により、働いてはいけない日と定められている。

ドラえもんにおける扱い

1975年の小学館『小学五年生』6月号に掲載されたエピソード「ぐうたらの日」に登場する祝日[1]。作品主人公であるのび太は国民の祝日がない6月が1年を通じて最も不愉快な月であると不満を述べる。1975年の日本国では6月以外に7月,8月,12月にも祝日は設定されていない[2]が、6月以外はそれぞれ夏休みと冬休みが存在し学校週5日制も導入されていないため「日曜のほかは1日も休めないつまらない月」と作中では言及されている。

状況打破のため、22世紀の未来に発明される自由にカレンダーを操作できる道具を使用し、勤労感謝の日があるのだからと6月2日にぐうたら感謝の日を制定した。ぐうたら感謝の日は勤労感謝の日その他の国民の祝日と異なり、ただの休日ではなく法により「働いてはいけない日」と定められており、警察も休業を掲げ[3]、食事を誰も作らないなど、主人公であるのび太にとっても不都合であったため即日撤廃されることとなった。

現実での言及

作中では6月2日に設定されたことから、毎年6月2日には当祝日の存在に言及した上で、そこから話を拡げるコラムが記載されることがあり、日経新聞では「ありふれた毎日の大切さ」[4]東京新聞では平和への言及[5]。選挙ドットコムでは、コロナ禍における働きたくても働けない状況において「普通」の大切さについて[6]それぞれ語られている。

労働者がいないことにより不利益を被った主人公が最終的に自ら、同祝日を撤廃する展開から上記日経新聞の記事に触れ同意だとして「ありふれた毎日の大切さ」[7]「ぐうたら感謝の日=勤労感謝の日」[8]「皆が一斉に休みのはいいことばかりではない」[9]といったことが指摘されている。ぐうたら感謝の日の存在に触れつつ(ぐうたら感謝の日そのものには関係ないが)「勤労感謝の日がある11月よりも時の記念日のある6月の方が働き方を考えるのに向いているかもしれない」とした意見もある[10]

その一方、作中では「日本人は遊ぶことにさえ必死になるので、ぐうたら感謝の日が定められたのはいいこと」とも言及されており[11]、作品そのものを取り上げた論ではないが「日本人は休み方が下手」[12][13][14][15]として、休むことの大切さを指摘する声が日本国ではいくつもあがっている。

日本国の祝日

1948年に成立した『国民の祝日に関する法律(以下、祝日法)』により定められている。

さらに見る 制定, 1月 ...
日本国の祝日[16]
制定1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
1948年
(昭和23年)
元日
成人の日
春分の日天皇誕生日憲法記念日
こどもの日
秋分の日文化の日
勤労感謝の日
1967年
(昭和42年)
建国記念の日秋分の日
敬老の日
体育の日
1989年
(平成元年)
みどりの日天皇誕生日
1996年
(平成8年)
海の日
2007年
(平成19年)
昭和の日憲法記念日
こどもの日
みどりの日
2016年
(平成28年)
山の日
2019年
(令和元年)
2020年
(令和2年)
建国記念の日
天皇誕生日
スポーツの日
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「ぐうたらの日」が掲載された1975年時点では7月,8月,12月にも祝日は存在していなかったが、1989年に12月に天皇誕生日(2018年まで)、1996年に7月に海の日、2016年に8月に山の日が制定され、祝日法施行から2026年現在までに祝日が設定されたことがないのは6月のみとなっている。

6月の祝日

祝日法制定以来、6月に祝日は制定されたことはなく、1993年6月9日の皇太子徳仁親王と小和田雅子の結婚の儀を親王結婚として休日とした[17][18]例があるのみである。

6月に祝日を設定してはいけないルールがあるわけではなく、祝日法制定時に季節と配分に注意し祝日を設定した結果であり、特に理由があるわけではない[19][20]

6月に祝日を制定しようという動きは存在しており、これまでに祝日が無い月という理由で(最終的には8月に決定した)「山の日」[21]、世界環境デーの5日を「空気の日」[20]、既に6月10日に設定されている「時の記念日」の祝日化[22]などがある。ただし、6月には多くの企業で株主総会があり経済界からの反対の声が大きいともいわれている[23]

現実のぐうたら感謝の日

「ぐうたら感謝の日」名称の日が存在するわけではないが、ユダヤ教の安息日(シャバット)は一切の労働を禁じている[24]。「ぐうたらの日」ではテレビ放映は事前に録画したものをコンピュータが自動放映する形となっていたが、現実のシャバットにおいてもエレベーターは人間がボタンを押すことなく自動で開閉が行われている。「ぐうたらの日」において祝日を撤廃する理由の1つとなった料理が無いという問題は事前に作り置きすることで解決している[24]。だが厳密に守られているわけではなく、イスラエルにおける調査では過半数の教徒が守っていないと回答している[24]

脚注

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