この国の空 (映画)

From Wikipedia, the free encyclopedia

脚本 荒井晴彦
原作 高井有一 小説『この国の空』
この国の空
監督 荒井晴彦
脚本 荒井晴彦
原作 高井有一 小説『この国の空』
製作 奥山和由
出演者 二階堂ふみ
長谷川博己
音楽 下田逸郎
柴田奈穂
撮影 川上皓市
編集 洲崎千恵子
製作会社 「この国の空」製作委員会[1]
配給 ファントム・フィルム[1]
公開 日本の旗2015年8月8日[1]
上映時間 130分[1]
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
テンプレートを表示

この国の空』(このくにのそら)は、2015年に公開された荒井晴彦監督の日本映画[1]

高井有一の同名小説が原作[1]

戦時中の昭和20年。19才の田口里子は東京・杉並の自宅に母と二人で暮らしていた。父親は結核で他界し、祖父が残した借家の家賃で生活しながら、町会で各種届け出の書類を制作する里子。実はそれは、挺身隊(勤労奉仕の肉体労働)逃れの楽な仕事で、戦争さえ無ければ里子は仕事などせず、それなりの家に嫁ぐ話が来るはずの娘だった。しかし、この頃の日本には婿となる若い男が圧倒的に不足していた。

隣家に住む市毛猛男は、妻子を疎開させた一人暮らしの銀行員だった。健康だが細身なために初期の弛(ゆる)い徴兵検査で丙種(失格)となり、38才の現在は今さら兵隊には取られまいと思いつつ、赤紙(徴兵の指令書)が来る事を恐れ暮らす市毛。里子は、そんな市毛の家に一人で平気で上がり、話し込むこともあった。

そんな里子の家に転がり込む伯母の瑞枝。彼女は母・蔦枝の姉だが、横浜の空襲で家族を全て亡くし、逃れて来たのだった。しかし、当時は東京への転入が認められておらず、伯母の分の食料は配給を受けられなかった。厄介者として暮らし始める瑞枝。

市毛が、田舎に疎開した妻の為に東京の新聞記事を切り抜き、送っていると知って嫉妬する里子。そんな里子に市毛は、銀行の人員削減で宿直が増えるので、留守宅に風を通して欲しいと裏口の鍵を預けた。鍵を使って市毛宅に入り、乱れた寝室まで整頓する里子。

食料を得る為に上等な着物を包み、田舎の農家に物々交換に行く里子と母の蔦枝。ひと気のない川辺で里子と弁当を食べ、このご時世に里子の近くに市毛が居るのは有り難いと話す蔦枝。女っぽくなった里子に市毛は良い刺激だという意味だが、市毛に気を許してはいけないとも諭す蔦枝。気を許せば、損をするのは常に女なのだ。

大森まで歩けばヤミ米を安く買えるとの情報を伝え、里子を買い出しに誘う市毛。途中で休憩した神社で市毛に迫られた里子は、自分から市毛の胸に飛び込んだ。その夜、市毛と結ばれる里子。その後、数日間は多忙で帰宅しなかった市毛だが、慌てて帰ると、日本が降伏するとの極秘情報を里子の家族に伝えた。

戦争が終れば、市毛の妻子が疎開先から戻って来る。それでも好きだと言う市毛に里子は、「私の戦争は、これから始まる」と、険しい表情を向けた。

スタッフ

キャスト

受賞歴

  • 2015年度 第89回キネマ旬報賞
    • 日本映画ベスト・テン7位 『この国の空』(荒井晴彦監督)[4]
    • 読者選出ベスト・テン8位
  • 2015年 第67回読売文学賞
    • 戯曲・シナリオ賞 荒井晴彦『この国の空』[5]

脚注

参考文献

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI