小鉤
布に縫い付けられた爪型の小さな留め具
From Wikipedia, the free encyclopedia
歴史
起源は中国の留め具で、象牙やクジラのひげ、魚の骨などを財布などの留め具に使用していたものである[1]。
これが足袋の留め具に応用されるようになったのは江戸時代(元禄)頃といわれ、鶴・水牛・鹿の骨や角が多く用いられたという[1][4]。当時の財布の留め金をヒントに、まず小鉤脚絆(江戸脚絆)[5]が開発された。その後、足袋にも応用された。明治頃までの小鉤の素材は金や象牙、鯨の骨などが主流だったが、現在ではほぼ真鍮などの金属製になった[6]。
当初は、小鉤を装置する部分の布をタツといったが、その後、タツはコウの一部となった[7]
幕末の幕府雇員の服装や、明治4年に太政官布告によって制定された陸軍将校服に用いられたボタンの製作に携わったのは、錺師(かざりし)や足袋の小鉤製造から転じた者たちであったともいわれる[8]。
