すべての、白いものたちの From Wikipedia, the free encyclopedia 『すべての、白いものたちの』(すべての しろいものたちの、朝鮮語: 흰)は、2016年の[1]韓江の小説[2][3][4]。「白」が象徴的に用いられている[5]。朝鮮半島およびワルシャワを巡って展開する[6]。 生後間もなく「姉」は死ぬ[3]。「姉」は「私」に成り代わる[2]。「彼女」(「姉」[3])は霜が降りた日に生を受けた[7]。「蝶」[8]、「犬」[9]、「角砂糖」[10]といった思い出が「彼女」の脳裏をかすめる。「彼女」は「生」によい印象をもっていない[11]。「彼女」は「魂」は「蝶」に似ているといい、犠牲者の「魂」を思う[12]。 「私」は「あなた」によい体験をしてもらいたかった[13]。「私」は「姉」が生きていてほしかったのだ[14]。 制作 韓江はワルシャワ蜂起博物館に行った[15]。そこでボロボロになった街を見た[16]。韓江は街が「白い」ことを理解した[17]。その帰り、韓江は「姉」のことを想起し[17]、 私の生と体を貸し与えることによってのみ、彼女をよみがえらせることができる—韓江、すべての、白いものたちの、[17] と考えた。韓江いわく、それをするには「私たちがあたたかい体を」[18]もっていることをしっかり捕捉する必要があるという[18]。 評価 本作は国際ブッカー賞にノミネートした[19][20][21]。 好書好日の都甲幸治は本作は人間の生の承認を描いているとした[2]。また、死んだ人を弔うこともキーとなっているという[2]。ガーディアンのデボラ・レヴィは本作の特異性や聖性を指摘し、韓江の淡々とした書きぶりを称賛した[22]。白くないものは本作においてアクセントとなっているとレヴィは考えた[22]。アイリッシュ・タイムズのグレッソン・シネイドは本作を「驚くべき小説」「哲学的」と形容し、上手な色表現を称賛した[4]。ニューヨーク・タイムズのケイティー・キタムラは放射能汚染との関連性を指摘し、「エンパシー」について韓江は述べているとした[3]。 脚注 [脚注の使い方] ↑ “すべての、白いものたちの”. CiNii. 2026年1月30日閲覧。 1 2 3 4 都甲幸治 (2019年3月2日). “「すべての、白いものたちの」 死者につながるものを集めて|好書好日”. 好書好日. 朝日新聞社. 2025年8月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年12月21日閲覧。 1 2 3 4 Katie Kitamura「Han Kang’s Novel Is a Politically Tinged Eulogy for a Dead Sister (Published 2019)」『ニューヨーク・タイムズ』2019年2月25日。オリジナルの2025年4月2日時点におけるアーカイブ。2025年12月21日閲覧。 1 2 Gleeson, Sinéad (2017年11月11日). “The White Book by Han Kang review” (英語). アイリッシュ・タイムズ. 2025年11月19日閲覧。 ↑ “The White Book | The Booker Prizes” (英語). thebookerprizes.com (2018年4月5日). 2022年2月20日閲覧。 ↑ “The White Book (Japanese) — Han Kang”. han-kang.net. 2025年11月19日閲覧。 ↑ 韓江 著、斎藤真理子 訳『すべての、白いものたちの』河出書房、2023年2月20日、55頁。ISBN 978-4309207605。 ↑ 韓江 著、斎藤真理子 訳『すべての、白いものたちの』河出書房、2023年2月20日、57頁。ISBN 978-4309207605。 ↑ 韓江 著、斎藤真理子 訳『すべての、白いものたちの』河出書房、2023年2月20日、71-74頁。ISBN 978-4309207605。 ↑ 韓江 著、斎藤真理子 訳『すべての、白いものたちの』河出書房、2023年2月20日、103頁。ISBN 978-4309207605。 ↑ 韓江 著、斎藤真理子 訳『すべての、白いものたちの』河出書房、2023年2月20日、129頁。ISBN 978-4309207605。 ↑ 韓江 著、斎藤真理子 訳『すべての、白いものたちの』河出書房、2023年2月20日、141,142頁。ISBN 978-4309207605。 ↑ 韓江 著、斎藤真理子 訳『すべての、白いものたちの』河出書房、2023年2月20日、149頁。ISBN 978-4309207605。 ↑ 韓江 著、斎藤真理子 訳『すべての、白いものたちの』河出書房、2023年2月20日、155頁。ISBN 978-4309207605。 ↑ 韓江 著、斎藤真理子 訳『すべての、白いものたちの』河出書房、2023年2月20日、177頁。ISBN 978-4309207605。 ↑ 韓江 著、斎藤真理子 訳『すべての、白いものたちの』河出書房、2023年2月20日、177,178頁。ISBN 978-4309207605。 1 2 3 韓江 著、斎藤真理子 訳『すべての、白いものたちの』河出書房、2023年2月20日、178頁。ISBN 978-4309207605。 1 2 韓江 著、斎藤真理子 訳『すべての、白いものたちの』河出書房、2023年2月20日、179頁。ISBN 978-4309207605。 ↑ “The White Book” (英語). Granta. 2025年11月19日閲覧。 ↑ Anna Codrea-Rado「Six Books Shortlisted for Man Booker International Prize (Published 2018)」『ニューヨーク・タイムズ』2018年4月12日。オリジナルの2023年6月28日時点におけるアーカイブ。2025年11月19日閲覧。 ↑ Doyle, Martin (2018年5月22日). “Man Booker International Prize 2018: Olga Tokarczuk wins £50,000 award” (英語). アイリッシュ・タイムズ. 2024年12月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月22日閲覧。 1 2 Deborah Levy (2017年11月2日). “The White Book by Han Kang review – the fragility of life” (英語). the Guardian. 2025年11月20日閲覧。 Related Articles