ひと夏の隣人
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中学2年生の赤石千織は、学校でのトラブルや両親の離婚から家に引きこもっていた。 父の克哉が出て行った家で共に暮らす母親の祥子との関係も上手くいかない千織は、窓から見える長く空家だった隣家に引っ越してきた男、鈴木に興味を持つ。
鈴木もまた、社会との繋がりを絶ち家に引きこもっているようだった。ある日、鈴木が部屋で観ていた映画「愛の嵐」をきっかけに、2人は言葉を交わすようになる。
「いまを生きる」「ロミオとジュリエット」「キャリー」などの名画について持論をまくし立てる千織に同意する訳でも、否定する訳でもない鈴木。 周りの大人達とは違う不思議な空気を纏う鈴木に、次第に心を開くようになる千織。
そんな中、学校の担任が訪ねてきたのをきっかけに、千織の周りの人々への鬱屈が爆発する。 自らの手首をナイフで切り裂こうとする千織に鈴木は、意外な言葉をかける。