ふるさと (漫画)
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| ふるさと | |
|---|---|
| ジャンル | 青年漫画 |
| 漫画 | |
| 作者 | 矢口高雄 |
| 出版社 | 双葉社 |
| 掲載誌 | 漫画アクション |
| レーベル | アクション・コミックス |
| 発表期間 | 1983年 - 1985年 |
| 巻数 | 全11巻 全8巻(双葉文庫名作シリーズ) 全3巻(中公コミックス) |
| テンプレート - ノート | |
| プロジェクト | 漫画 |
| ポータル | 漫画 |
『ふるさと』は、矢口高雄の漫画作品。『漫画アクション』(双葉社)において1983年から1985年にかけて連載された。コミックスは全11巻が双葉社から刊行されている。1989年には中公コミックス(中央公論社)全3巻が刊行されている。2002年には双葉文庫名作シリーズ(双葉社)全8巻が刊行されている。
『ふるさと』は『おらが村』(1973年から1975年)、『新・おらが村』(1988年から1992年)からなる矢口高雄の三部作の二番目に位置付けされている。『おらが村』から7年間の空白期間が生じたのは、日本経済の高度成長により、農業の方法、農村での生活、人情までもが目まぐるしく変わってしまい、しばらく事の成り行きを見極める必要があったからだと作者は述懐している[1]。
本作品は、主人公の一家が東京からふるさとの日暮村に戻り、農業で生きていこうとするところから始まり、二人の子どもたちの視点から見た山村の自然や暮らし、および,大人の視点から見た山村の農家の抱える問題が描かれている。
東京のスーパーで働いていた杉村良平は、妻の浮気・失踪を機に、子どもたち2人を連れて、長い間無人となっていた秋田県日暮村の実家に戻り、農業で生計を立てようとする。おとなりの高山家の人々がなにかと世話をしてくれる。子どもたちにとって村での生活は、なにもかもが新鮮であり、戸惑いながらもなじんでいく。太平は同級生の正勝と取っ組み合いの大げんかをし、それが元で親友となる。
太平とミズナは高山家で稲刈りを初体験する。秋が深まると村人は三々五々と出稼ぎに向かう。母校が工場になっているのを見て良平は愕然とし、出稼ぎをしないで生計を立てる方法を模索する。良平は稲藁で編み上げた冬用の長靴・ワラシベ作りを思い立ち、村人と一緒に制作したものを「雪ん子」と名付け、民芸品として東京に出すと好評であった。
家の手伝いをカゼ気味のミズナに押しつけ叱られた太平は、ミズナのため裏山に山彦を採りに行き、吹雪にまかれ、危ういところを正勝のじいさまの機転で救助される。良平はじいさまから助け合いは気持ちであり、お金に換算しない精神について教えられる。良平は、じいさまのマルカケは村の大切な文化だと考え、同行したときの写真と文を出版社の友人に送り、大きく取り上げられる。じいさまは何も言わないが、手作りの山ぶどう液を届けてくれる。
春が近づき、良平は一からコメ作りを勉強する。太平とミズナは、こぶしの花を白い鳥の群れと勘違いしたり、カエルの卵塊を人食いアメーバだと騒動を引き起こす。山間地の田植えは手植えである。沓沢先生がみんなを連れて手伝いに来てくれたので、泥田がみるみる青田に変わっていく。
太平とミズナは親とはぐれたフクロウのヒナを飼育し、ゴロスケと名付ける。ゴロスケは森に帰されるが、村に戻ってきていくつもの事件を起こし姿を消す。良平の水田からの収穫は30俵、すべて一等米となり60万円弱の収入になる。ここから営農経費を差し引くと手取りは6割程度にしかならない。これがコメづくりの現実である。年の瀬が近づくと村では大掃除が始まり、正月用の梵天を立て、松飾りを裏山から伐ってくる。
太平とミズナが作ったかまくらに呼ばれた良平は、改まって正式に離婚したことを伝える。2人の反応はとっくに済んでいると思ってたよという明るいものであった。出稼ぎにいかないでと言う太平に良平は、ビニールハウスで育てているタラの芽を見せる。それは出稼ぎ先で急死した恵子の父親から教わったものである。京子がエキノコックス症で余命数ヶ月と診断され、良平は子どもたちを見舞いに行かせる。
春が進み、村ではようやく冬囲いを外すことができる。高山家の屋根の天ぷら工事が完成し、グシモチまきが行われる。田植えの合間に太平は去年からのテーマであるカッコウの托卵について観察を進め、自然の厳しさについて学ぶ。京子の病状が末期状態になると、良平は、もう一度結婚してくれと申し込み。京子は2人の子供の母親として家族に看取られて亡くなる。杉村家といつものメンバーは連れだって須川温泉に旅行し、翌朝は山の上から奥羽山脈のご来光を眺める。