辻村多紀は、父亡き後に京都・祇園の京扇子屋の老舗「辻村」を一人で、社長として経営していた。本当は、多紀は弟の隆彦に店を継いでもらいたかったが、隆彦は多紀を困らせている放蕩者だった。そんな時、隆彦は東京で学生運動の内ゲバ事件を起こし、対立するセクトの学生にケガを負わせてしまう。その後その学生は亡くなり、隆彦は警察に追われる身となる。そしてその亡くなった学生は、医大教授の柚木洋文の息子だった。多紀は柚木の家へ弔問に訪れるが・・・。多紀と、多紀の弟に息子を殺された柚木との道ならぬ恋が中心として物語が展開する[1][2]。