主人公の女君は、継母に疎まれて荒れた葎の宿にわび住まいしている。そこへ偶然知り合った男君と結婚し幸せな日々を送るが、継母の策略によって二人の仲は引き裂かれ、男君は継母腹の姫君と結婚させられる。女君は絶望して宇治に隠棲しようと思い、東宮妃となっていた妹に別れの挨拶をすべくその居所を訪れる[1]。しかし大雪のため退出できないでいるうちに、帝(東宮の兄)に見初められ、女君は誘拐されて犯される。一方、男君は失踪した女君を探すが清水寺の観音のお告げで女君が帝のものになっていることを知り、悲嘆のうちに死ぬ。女君は帝の皇子を産み、女院となって栄える。