わしも知らない
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釈迦の出身部族である釈迦族は、隣国の流離王の軍に攻められ滅亡しようとしていた。高弟の目蓮は、全滅させられそうになっている釈迦族を助けるよう釈迦に頼むが、釈迦は助けることは出来ないと言う。
釈迦族は流離王軍によって殺戮されていく。捕えられた釈迦族の千人の子供は、流離王の側近の好苦梵士の趣向で、男の子500人は頭だけを出して地に埋めてから、巨大な石のローラーで頭を轢き潰される。女の子500人は池に生き埋めにされてしまう。
流離王はその池の上に城を建て、連日宴会をしていた。だが、その城には建って七日目で焼け、城に居る者全員が焼け死ぬという噂があった。果たして七日目、一人の狂女が城に火をつける。避けられない破滅を悟った流離王は、最愛の寵姫を手づから殺し、好苦梵士と胸をつらぬき合い、炎の中で死んでゆく。
次の朝、目蓮は釈迦に、すべての人間が調和して生きていくことの出来る日はいつになるかと聞く。その問いに釈迦は「わしも知らない」と答える。