アウト・トゥ・ランチ

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アウト・トゥ・ランチ』(原題:Out to Lunch!)は、アメリカ合衆国ジャズ・ミュージシャン、エリック・ドルフィー1964年に録音・発表したスタジオ・アルバム

自身初となるブルーノート・レコードのための録音で、ドルフィーは本作録音後の1964年3月21日にも、アンドリュー・ヒルのブルーノート盤『ポイント・オブ・ディパーチャー』(発売は1965年)の録音でサイドマンを務めた[1]。本作に参加したサイドマンのうちフレディ・ハバードは、ドルフィーのリーダー・デビュー作『アウトワード・バウンド』(1960年4月1日録音)にも参加しており、その後オーネット・コールマンの『フリー・ジャズ』(1960年12月28日録音)や、自身のリーダー・アルバム『ザ・ボディ・アンド・ザ・ソウル』(1963年3月 - 5月録音)でもドルフィーと共演した[1]。また、ボビー・ハッチャーソンは1963年7月にもドルフィーのリーダー・セッションに参加しており、「Jitterbug Waltz」はアルバム『Conversations』(1963年発売)、「Iron Man」、「Mandrake」、「Burning Spear」はアルバム『アイアン・マン』(1968年発売)に収録された[1]

「ハット・アンド・ベアード」は、セロニアス・モンクを意識して作られた[3]。「サムシング・スイート・サムシング・テンダー」は、1963年のライブでは短いイントロダクションとして演奏されていた曲の完全版である[4]。「ガッゼローニ」は、ドルフィーが敬愛するフルート奏者セヴェリーノ・ガッゼローニに捧げられた曲で、ドルフィーは彼を「フルートではあり得ない音色を出して、素晴らしい音楽に結実させている」と称賛している[3]

ブルーノートのプロデューサーのアルフレッド・ライオンは、ドルフィーの次作の録音も計画していたが、1964年6月29日にドルフィーがベルリンで急死したため叶わず、後年「あまりのショックで、しばらくは仕事にならなかった」と語っている[5]。ただし、ブルーノートは1987年、ドルフィーの未発表音源集『アザー・アスペクツ』(1960年7月・11月、1964年3月の録音を収録)を発売しており、1999年には、ドルフィーが1963年3月10日に残したライブ音源も、ブルーノートからライブ・アルバム『伝説のイリノイ・コンサート』として発売された[1]

評価

スティーヴ・ヒューイはオールミュージックにおいて満点の5点を付け、全体像に関して「エリック・ドルフィーの最高傑作であり、形式も時代も超えたアヴァンギャルド・ジャズの頂点」、ボビー・ハッチャーソンの演奏に関して「不気味に浮遊するコードと、不協和音による鋭いアクセントで、アルバムの質感を決定づけている」と評している[2]。『ジャズワイズ英語版』誌2006年8月号の企画「世界に衝撃を与えたジャズ・アルバム100」では12位にランク・イン[6]。また、ピッチフォークのスタッフが2017年に選出した「1960年代のベスト・アルバム200」では15位となった[7]

収録曲

全曲ともエリック・ドルフィー作曲。

  1. ハット・アンド・ベアード - "Hat and Beard" - 8:26
  2. サムシング・スイート・サムシング・テンダー - "Something Sweet, Something Tender" - 6:05
  3. ガッゼローニ - "Gazzelloni" - 7:24
  4. アウト・トゥ・ランチ - "Out to Lunch" - 12:09
  5. ストレート・アップ・アンド・ダウン - "Straight Up and Down" - 8:20

2013年再発CD (TYCJ-81013)ボーナス・トラック

  1. ハット・アンド・ベアード(別テイク) - "Hat and Beard (Alt Take)" - 8:34
  2. サムシング・スイート・サムシング・テンダー(別テイク) - "Something Sweet, Something Tender (Alt Take)" - 5:44

参加ミュージシャン

脚注

外部リンク

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