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アカクラゲ

オキクラゲ科ヤナギクラゲ属のクラゲ From Wikipedia, the free encyclopedia

アカクラゲ(赤水母、赤海月、学名 Chrysaora pacifica)は、鉢虫綱のヤナギクラゲ属に属するクラゲの一種。

概要 アカクラゲ, 分類 ...
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アカクラゲ

形態

放射状の褐色の縞模様が16本走った直径9-15cmほどの傘と、各8分画から5-7本ずつ、合計で40-56本の伸びる長さ2m以上の触手を持つ[1]。北方性の近縁種 Chrysaora melanaster も傘に同様の縞模様があるが、こちらは触手が24本しか無いことから区別できる[2]。

生態

クラゲは刺胞動物のうち、成体が水中での浮遊生活を送るものである。

肉食性。触手に触れた小動物を毒で麻痺させ捕食する。魚だけでなく、ミズクラゲを捕食した記録もある[3]。幼体はおそらくプランクトンなどを捕食しているとみられる。

鉢クラゲであるのでポリプからエフィラを経由する変態を行う。本種の野生のポリプは2009年に相模湾で初発見された。時期は6月で、川の河口に近い海底で死んだ二枚貝の殻に付着しているものが多かったという[4]。エフィラの生育には20-24℃が望ましく、高温低温何れも生存率が大きく減少する[5]。


分布

台湾北東部から青森県の陸奥湾にかけて分布する[6]。

分類

人間との関わり

刺症

本州沿岸部ではアンドンクラゲやカツオノエボシと並び、刺されると強い痛みを感じる強毒性のクラゲでいわゆる「電気クラゲ・毒クラゲ」の一つとして海水浴客や漁師に恐れられているクラゲである。神奈川県の江の島周辺や、瀬戸内海地域での調査では本種の成体の出現時期は真夏というよりは5月ごろが多いとされる[7][8]。

北海道の20代男性の刺症事例では、刺された直後は強い違和感は無いものの、40分後から痛みが強くなり、さらに呼吸困難を訴えて入院した。血圧上昇なども見られ、人工呼吸器の装着と鎮痛剤の投与などを行ったところ症状が改善し、翌日退院したという[9]。血圧上昇は重症例ではしばしば見られる症状で、子供の事例では高血圧から脳症を発症した例もある[10]。

触手の刺胞毒は強く、刺されるとかなり強い痛みを感じる[1]。刺傷による痛みは火傷に似ており、ミミズ腫れや水脹れを生じる[6]。

名称

クラゲは厳密に標準和名が定められていないが、「アカクラゲ」が事実上の標準和名に相当する代表的な名前として扱われ、『日本クラゲ大図鑑』(2015)[11]ほか、この名前で掲載する図鑑や目録が多い。赤いクラゲということで形態に因む命名である。

赤っぽい色合いのクラゲなら他のクラゲも「赤クラゲ」と呼ぶことがあり、有明海沿岸では食用巨大種のビゼンクラゲを「赤クラゲ」と呼ぶという。このクラゲが乾燥すると毒をもった刺糸が舞い上がり、これが人の鼻に入るとくしゃみを引き起こすため、「ハクションクラゲ」という別名を持つ[1]。これに目をつけた戦国武将真田信繁(幸村)が、粉にしたアカクラゲを敵に投げつけ、くしゃみを連発させて困らせたという逸話があり、「サナダクラゲ」と呼ばれることもある。

また、その赤い縞模様から「連隊旗クラゲ」とも呼ばれる[12]。

関連項目

出典

外部リンク

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