アクティブマター

From Wikipedia, the free encyclopedia

アクティブマター(英:active matter)とは自発的に運動する多数の要素からなる集団のこと、あるいはそれを対象とする研究分野の名称である。

アクティブマターを構成する各要素は、エネルギーを消費して運動したり周囲に力を及ぼしたりする[1][2][3][4]。エネルギーの外部からの供給がなければ各要素はやがてエネルギーを消費しつくし自発的な運動ができなくなることから、アクティブマターは非平衡系である。アクティブマターの例のほとんどは生物であり、微小管アクチンなどの自己組織化生体高分子(どちらも生体細胞の細胞骨格の一部)から、細菌や魚、鳥の群れまで、生物のあらゆるスケールに及んでいる。実験研究の多くは、人工の自己駆動粒子などの合成システム[5][6][7]や細菌などのミクロな系で行われている。アクティブマターは、生物物理学ソフトマター物理学における比較的新しい物質の分類である。広く研究されているミクロ模型であるヴィチェックモデル[8]や連続体模型であるトナー・トゥモデル[9][10]1995年ごろにさかのぼる。

アクティブマターは、解析計算、数値シミュレーション、実験を組み合わせて研究されている。実験の例は、生物集団(例:鳥の群れ[11]、哺乳類の群れ、魚の群れ、昆虫の群れ[12])、細菌コロニー、細胞組織(例:上皮組織層[13]、癌の増殖と胚発生)、細胞骨格成分(例:in vitro運動性アッセイ、アクチン-ミオシンネットワーク、分子モーター駆動された繊維[14])など、幅広いスケールに及ぶ。人工の自己駆動粒子に関する実験には、自己駆動コロイド[15][16]、外場駆動された粒状物質(例:加振粒子[17])、ロボット集団、クインケローラーなどがある。

脚注

Related Articles

Wikiwand AI