アバイ村
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1950年に勃発した朝鮮戦争では、数千人の北朝鮮住民が戦禍を逃れて南方に避難した[2][3]。避難当初、彼らは状況が落ち着けばすぐに故郷に戻るつもりで、戦前までは北朝鮮の領域だった束草市青湖洞にある小島に集まったが、休戦協定により束草市は韓国側となり、南北分断により帰還が叶わないまま同地で定住することになった[2][3][4][5]。この島はもともと人がほとんど住んでおらず、土地が砂地のため家屋を建てるのにも苦労し、また飲料水の確保も容易ではないなど、居住環境を整えるには大きな苦労が伴ったと伝えられている[5][6]。
2000年に放映された韓国ドラマ「秋の童話」のロケ地になったことで有名になり、近年は束草市でも有名な観光スポットとなっている[1][2]。
2016年には、村の南側対岸に文化展示スペースが開設された[6]。
南北分断が長期にわたり固定化したため、すでに北朝鮮から避難してきた世代は高齢化し、故郷に帰還できない「失郷民(シリャンミン)」のままアバイ村で亡くなった者も少なくない[2][3]。また、人生の多くを韓国で過ごしたことで、北朝鮮のルーツを意識しつつも「韓国の人間」という意識の住民が多いという[2]。

