イギリスのナンバープレート
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イギリスのナンバープレートでは、イギリスでの自動車ナンバープレートについて説明する。
イギリスの自動車登録番号(ナンバープレート)は、1903年の自動車法(Motor Car Act 1903)によって初めて導入された。現在では、イングランド・ウェールズ・スコットランドの登録はDVLA(運転免許・車両登録庁)、北アイルランドはDVA(運転車両庁)がそれぞれ管理している。登録番号は車両の識別と課税・保険管理を目的としており、道路交通法上すべての車両に表示が義務付けられている。
歴史
初期の登録制度(1903年–1932年)
1903年、各郡ごとに「A」から始まる地域コードを付与し、後に数字を連ねる形式が採用された。例:「A1」(ロンドン)、これはイギリス最初の登録番号である。
戦後の再編(1932年–1950年代)
自動車の増加により、アルファベット2文字+数字の組み合わせ(例:ABC 123)に拡張された。
サフィックス・プレフィックス方式(1950年代–2001年)
1950年代には、登録年を示すサフィックス文字(末尾のアルファベット)を導入。例:「ABC 123A」(1963年登録車)。1983年からはプレフィックス方式(先頭に年式文字を置く)が採用された。
現行方式(2001年9月以降)
現行制度は2001年に導入。構成は以下の通り:地域識別子(2文字)–登録年(2桁)–ランダム文字(3文字)。例:「AB51 ABC」=「A地域で2001年下期登録」。
EU離脱後のナンバープレート制度
2020年のブレグジット(Brexit)により、イギリスは欧州連合(EU)を正式に離脱した。このため、2021年1月1日以降に新たに発行されるナンバープレートにおいては、従来使用されていた「青地にEU星マーク(通称:ユーロバンド)」付きのデザインは認められなくなった。
離脱以前のナンバープレートでは、左端に青地の縦帯(バンド)を設け、その中に12星のEUマークと「GB(Great Britain)」の国コードを白文字で表示する形式が広く用いられていた。しかし、離脱後はDVLA(Driver and Vehicle Licensing Agency:運転免許・車両登録庁)の規定変更により、新規発行分におけるEU旗デザインの選択肢は廃止された。
代替として、2025年現在は以下の形式が導入されている。
- **UKマーク+ユニオンジャック旗付きプレート**
新規登録時に選択可能なデザインとして、左端の青または黒の帯に「UK」文字とユニオンジャック(英国国旗)を表示する形式が採用されている。 これにより、従来の「GB」コードは公式には使用されなくなった。
- **EU旗付きプレートの継続使用**
離脱以前に登録された車両が装着しているEU旗付き(青帯+12星+GB)のナンバープレートについては、イギリス国内での使用は直ちに違法とはされていない。ただし、国外(EU加盟国など)へ走行する場合には「UK」識別ステッカーまたは同等のマーキングを車体後部に追加表示することが義務付けられている。
- **国外走行時の識別義務**
2021年以降、国際的な車両識別コードとして「GB」は廃止され、「UK」が公式に採用された。EU加盟国の多くでは、英国登録車両が青帯にEU旗+GBコードを表示している場合でも、追加の「UK」ステッカーを貼付しなければ入国できない、または罰則の対象となる可能性がある。
この変更により、イギリス国内では「EU旗付きナンバー」を新たに取得することは事実上不可能となっており、既存車両を除けばユーロバンド付きデザインは姿を消しつつある。一方で、愛好家や旧車保存団体によっては、EU旗デザインを「時代的背景を示す意匠」として再現・保存するケースも見られる。
表示規格
ナンバープレートは反射素材の白(前面)・黄色(後面)を使用。フォントは2001年以降「Charles Wright」書体が義務化されている。
サイズ・字体
- 文字高:79mm
- 線幅:14mm
- 間隔:11mm
- 背景反射材はBS AU 145e規格に準拠。
国識別マーク
左端に青帯+「UK」または「GB」コード+ユニオンジャックを表示できる。欧州連合脱退後(2021年以降)は「GB」から「UK」へ切り替えが進行中。
北アイルランド
北アイルランドは独自の登録体系を維持しており、「AZ1234」や「IAZ 1234」のように文字が先行する形式を採用している。管理はベルファスト所在のDriver and Vehicle Agency(DVA)が行う。
個人名義・カスタムプレート
DVLAは「Personalised Registration(個人登録番号)」制度を導入しており、特定の文字列を購入・予約することができる。例:「MR 007」や「F1」などは高額取引の対象となった。
特殊車両
外交車、公用車、軍用車、試験車両などにはそれぞれ専用の登録体系が存在する。外交車は「D 1234」など「D」識別子で始まる。軍用車は「99 AA 00」のように2桁区切りの番号方式を採用している。