イサム ブカーリ
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イサム ブカーリ(英語:Bukhary Essam、アラビア語: د. عصام بخاري)はエンターテインメント産業、特にアニメ、ゲーム、IPマネジメントに精通し、文化交流、リーダーシップ、マネジメントの分野で豊富な経験を持つ会社経営者、作家、研究者、大学教授。
サウジアラビア王国の皇太子が設立したMiSK財団の子会社であるマンガプロダクションズのCEO。サウジ・リサーチ&メディアグループ(SRMG)の子会社で、漫画雑誌の出版を手掛けるManga Arabiaの社長で編集長。著作権侵害対策にも積極的に取組みIP価値の向上に貢献する。文化、研究開発、投資に関する様々な民間および公共団体で役員や委員を務める。2008年から2015年まで駐日サウジアラビア王国大使館で文化アタッシェを務めた。サウジアラビアの首都リヤドで発行される新聞アストロラーべ(Astrolabe)でコラムを執筆中。
来歴
1978年にサウジアラビア西部のターイフで誕生後、幼少期をサウジアラビアの都市ジェッダで過ごす。
人生と未来に最も大きな影響を与えた人物は両親、特に「野心的」と表現することもある母親で、母親からは常に完璧であることを求められた。母親は常に一番であることをイサムに期待し、最初はクラスの中で、次に学校の中で、そしてサウジアラビア王国の中で、最高のレベルになることを目標とするようになった。
幼少時代の思い出としては、ジェッダ州のパブリックスピーチコンテストで小学1年生でクラスの代表になり、小学2年生で学校の代表になり、校長からは「自分が賭けるダークホース」と期待を受けるなか、優勝をした。1996年の数学オリンピックでサウジアラビア・ジェッダ州で1位を獲得。
日本の早稲田大学に入学し、大学と大学院を卒業。その後博士課程へ進学し、テクノロジー・イノベーションマネジメントの博士号を取得。2006年、2007年に早稲田大学より井深留学生賞を受賞。
経歴
マンガプロダクションズでの主な活動
2019年、ブカーリが脚本原案を担当し、東映アニメーションと共同制作したアニメ映画『ジャーニー 太古アラビア半島での奇跡と戦いの物語』(The Journey)のティザートレーラーを第72回カンヌ国際映画祭で発表[2]。
2022年、「ジャーニー」はハリウッドのTCLチャイニーズシアターで封切られオランダのセプティミウス映画祭で「最優秀エクスペリメンタルシネマ賞」を受賞。これはサウジおよびアラブの映画で史上初の受賞だった[3][4]。
2022年に世界最大の「グレンダイザー」像をサウジアラビアの首都・リヤドに公開し、世界最大の架空のキャラクターの金属製彫刻としてギネス世界記録に認定された[5]。
2023年に「キャプテン翼」の中東・北アフリカにおける独占配信権を獲得[6]。「キャプテン翼」の主人公・大空翼が所属するチームと同名のサッカークラブ「南葛SC」のユニフォームパートナーになった[7]。
2024年、アラブ諸国で人気の「グレンダイザー」のTasaliポテトチップスとのパッケージコラボレーション商品を展開。中東及び世界で「グレンダイザーU」のアニメ配信、ローカライズ、宣伝を担当[8]。
2024年、オリジナルスマホゲーム「アサティール 冒険の物語」が世界で配信開始[9]。
2024年、自身がエグゼクティブプロデューサーとして参加した東映アニメーションとの共同制作アニメシリーズ「アサティール2 未来の昔ばなし」がテレビ東京系列にて日曜朝7時から放送開始。放送直前に東京プレミアを開催[10]。
2024年コーエーテクモゲームスの人気ゲームシリーズ 『真・三國無双 ORIGINS』の中東地域での販売、ローカライズの契約を締結[11]。
Manga Arabiaでの主な活動
2021年9月、アラブ世界初の10~15歳の子供を対象とする地域に根差した月刊漫画雑誌「マンガアラビア・キッズ」をアラブ諸国で創刊。サウジアラビア教育省との連携により、雑誌はサウジ国内の全小中学校に無料で配布される他、モバイルアプリからも閲覧可能とした[12]。
2021年10月、講談社とライセンス契約を締結し、講談社の人気マンガシリーズのアラビア語圏での独占的な翻訳権を獲得。講談社の人気マンガシリーズで初となるアラビア語版の出版を実現[13]。
2024年4月、模倣品撲滅の取り組みへの協力で、日本の特許庁から感謝状が手渡された[14]。2024年5月、日本法人の子会社「マンガインターナショナル合同会社」を設立。同社の代表に就任[15]。2024年11月、サウジアラビアの2034年FIFAワールドカップ™招致委員会とサウジアラビアサッカー連盟と協力し、ワールドカップ招致への関心を高めることを目的として、漫画作品「2034年を目指せ」を発表。本作品は日本語・アラビア語・英語の3言語に翻訳され、ウェブサイトで無料公開された[16]。
取材・インタビュー
- 2024年7月(現代ビジネス) 「日本にとって最も大切な外交官は実は「ONE PIECE」や「グレンダイザー」…中東における「日本のアニメ・マンガ」の意外なパワー」
- 2024年10月(日本経済新聞) 「サウジ最早オイルでない」 アニメ会社CEO、日本と連携
- 2024年6月(Branc)「オイルマネーではなく、コンテンツマネーだと思ってほしい」サウジのマンガプロダクションズCEOが語る、中東アニメビジネスの課題と可能性
- 2024年10月(J-CAST)サウジ×日本制作アニメ「アサティール2」放送開始で試写会 サウジ制作CEO「平和へのパスポート」
- 2024年10月(テレ東BIZ)サウジアラビア発アニメが日本放送 「脱石油」で狙うエンタメビジネス【WBS】
- 2025年3月(讀賣新聞オンライン)中東と日本をアニメで結ぶ「マンガプロダクションズ」、サウジ人社長は早稲田出身の元外交官
- 2025年4月(アニメ!アニメ!)「グレンダイザー」に夢中だった少年が、今アニメで世界をつなぐ― サウジアラビアのマンガプロダクションズの挑戦