インカ・ローズ (曲)
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| 「インカ・ローズ」 | |
|---|---|
| フランク・ザッパ・アンド・ザ・マザーズ・オブ・インヴェンションの楽曲 | |
| 初出アルバム『ワン・サイズ・フィッツ・オール』 | |
| 英語名 | Inca Roads |
| リリース | 1975年 |
| 規格 | レコード |
| 録音 | 1974年8月27日, 9月22日[1] |
| ジャンル | プログレッシブ・ロック, ジャズ・フュージョン,アート・ロック |
| 時間 | 8分45秒 |
| 作曲 | フランク・ザッパ |
| プロデュース | フランク・ザッパ |
「インカ・ローズ"」(原題: Inca Roads)は、フランク・ザッパ・アンド・ザ・マザーズ・オブ・インヴェンションの曲である。1975年にリリースされたアルバム『ワン・サイズ・フィッツ・オール』に収録されたバージョンがもっとも一般的であるため、明示がない場合には当該バージョンについて記述する。
この曲は、変拍子を多用し、歌詞と歌の旋律も特徴的である。ザッパバンドのパーカッショニストであるルース・アンダーウッドのマリンバが際立っている。この曲は、ライブでは、1970年[2]から1988年[3]にかけて演奏された。
"インカ・ローズ"は、1968年に出版されたエーリッヒ・フォン・デニケンの著書『未来の記憶』(原題 "Chariots of the Gods?")に基づいており、この本でデニケンはペルーのナスカの地上絵が宇宙人の着陸場所として使われていたという説を提唱している。1973年12月9日に演奏され、2014年にアルバム『ロキシー・バイ・プロキシー』(Roxy by Proxy) でリリースされた本曲の冒頭部分("Carved in the Rock" として別途収録)で、ザッパは次のように述べている。
「君たちの中には、エーリッヒ・フォン・デニケンの『神々の戦車?』という本を読んだことがある人もいるかもしれないね。そこに、アンデス山脈のナスカ平原と呼ばれる地域の写真が載っているんだ。そこには、何のために彫られたのか分からない地上絵がある。どこにもつながっていないから、道じゃあない。こういうものがたくさんあるから、着陸場だったのではないかと考える人もいる。でも、造られたのはかなり昔で、そして、かなり大きいんだ。これを作った人々は、相当大変だったろうね。もし本当に着陸場だったとしたら、そこに着陸したものは地球外から来たのかもしれない。ということで、ジョージ・デュークの美しい歌声をフィーチャーした曲があるんだ。タイトルは『インカ・ローズ』。さあ、ジョージ、やってくれ。」
上記のザッパのコメントにあるように、本曲の歌詞は、地球外から来た乗り物がアンデスに着陸する話から始まっている。しかし曲が進むにつれ、歌詞は徐々に意味を失っていく。
曲の構成
この曲の主題部は、拍子が頻繁に変わる複雑なメロディである[注釈 1]。ジョージ・デュークが歌いだす最初の部分は、上記主題のメロディを平易な4拍子に乗せることで親しみやすくしている。この手法は、ブラックページ#1をブラックページ#2 に編曲した手法と同じである。
この曲はイントロののち、前述の「平易な」4拍子版の主題がジョージ・デュークにより歌われる。そして次に2コードの繰り返しの上に展開されるザッパのギターソロパートがつながる。このギターソロパートは、ザッパが1974年9月22日にフィンランドのヘルシンキで行ったライブ(後にYou can't do that on stage anymore Vol.2 に収録された)で演奏した同曲のギターソロパートから切り出されたものである。このソロ部分と1974年8月27日にロサンゼルスのKCETで行われた演奏が組み合わされ、ワン・サイズ・フィッツ・オールに収録されたアルバムバージョンの骨格となっている。
ギターソロの最後には、印象的なリフが繰り返される[注釈 2]。その後、オリジナルの変拍子版でテーマが演奏され、7/16拍子のジョージ・デュークのソロに続く。そして、短いマリンバソロの後、今度は変拍子版のテーマが意味不明な歌詞を乗せて演奏され、最後は激しいマリンバを含むパーカッションを演奏したルース・アンダーウッドを指し、「オン・ルース、オン・ルース、それがルース!」という掛け声で終わる。
ヴォーカル兼キーボード奏者のジョージ・デュークはインタビューで、ザッパからボーカルを勧められたこと[4]、さらにシンセサイザーを好んでいなかったデュークに、ザッパがアープシンセサイザーを与え、これで遊んでもいいと言ったことを明かした[5]。これがきっかけでデュークは "インカ・ローズ" でもシンセサイザーのパートを演奏することになった。