インスタント・インサニティ
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4つあるキューブの各面は、4種類の色(上の画像の例では赤・青・緑・白)のどれかで塗られている。各キューブの色の塗られ方は、それぞれ別々になっている。パズルの目的は、4つのキューブを縦一列に積み重ね、正面・背面・左側面・右側面の4方向において、4種類の色が全て表示されるようにすることである。
この問題を解くにはグラフ理論に基づいたアルゴリズムを使うのが最も簡単である。それぞれの色を示すラベル(上の例においては「青」「緑」「赤」「白」)が付いた4つの点を持つグラフを使用して、それぞれのキューブを表現する。1つのキューブにおいて、2つの色の面が向かい合わせになっている場合は、2つの点の間に辺があると見なし、同じ色の面が向かい合わせになっている場合は、グラフの1点にループがあるとみなす。
グラフ理論を用いずに、別の何らかのアルゴリズムを使って解くこともできる。しかし、4つのキューブの積み方は全部で33万1776通りもあるため(1つのキューブは6つの面を持ち、キューブのそれぞれの面を表示させた場合において4つの回転の向きを取りうるので、1つのキューブにおいて6*4=24通りの積み方がある。さらに、全部で4つのキューブがあるので、24*24*24*24 = 331,776通り)、この問題の解決に力まかせ探索法を用いた場合は非常に時間がかかる。
このパズルにおいて、4色の色の順番はどうでも構わないため、正解となるキューブの積み方は4!=24通りあることになる。 したがって、乱択法を用いた場合、1万3824分の1(331776/24=13824)に等しい確率で解が導出される計算になる。ドナルド・クヌースは、バックトラック法を使用した網羅的な検索手順の実行時間の推定に関する記事においてこのパズルを研究している[3]。
インスタント・インサニティは、キューブがどのような初期配置であったとしても、8手以内で解決できることが分かっている[4]。
このパズルは、アメリカではフランツ・オーウェン・アームブラスター(フランク・アームブラスターの名でも知られる)によって再設計され、「インスタント・インサニティ」の名称で1967年にパーカー・ブラザーズから発売された。1200万個以上売り上げたという。しかしこの形式のパズルは実際は古くからある物であり、その中にはフレデリック・A・ショッソウが1900年に特許を取得した[5]「カッツェンジャマー(Katzenjammer)」パズル[6][7]、あるいは「グレートタンタライザー(The Great Tantalizer)」パズル(1940年頃、インスタント・インサニティ以前に最もポピュラーだった名前)なども含まれる。
このパズルの日本版はハナヤマや増田屋コーポレーションによって販売されていた。



